「朝鮮と日本の明るい未来を目指して」

　福岡県久留米市立高牟礼中学校で先頃、福岡県在住の在日の歴史の「語り部」�｢東録さんと金美香さんらが行った学習会「朝鮮と日本の明るい未来を目指して」についての同校生徒の感想の一部を紹介する。

　●こんにちは。私はこの前の�｢さん方の話を聞いて、日本が�｢さんのお母さんや、多くの朝鮮の人にした事を知って、すごく申し訳なかったです。けど�｢さんは「あなたたちは胸を張って生きていってください！」と言ってくれて、日本を恨んで良いはずの人からこんなことを言ってもらえるなんて、�｢さんはすごく心の広い人だと思いました。日本人の一部は、朝鮮に対して、今でも差別しているけれど、本当は朝鮮の方が日本に差別の目を向けてもおかしくないのでは？　と思いました。今は韓国と日本は仲良くなっているけど、北朝鮮とはまだまだ仲良くないし、解決していない事もたくさんあります。戦争のせいで、元々一つだった国が、バラバラになって…戦争なんかしなければ、こんなことにはならなかったと思います。しかし、戦争をしていなかったら、私と�｢さん、金さんとは出会っていなかったので、この出会いを大切にして、戦争はしない事というのを、世界の戦争をしている国々に伝えたいと思いました。そして朝鮮と日本が、一日も早く本当に近くて近い国になってほしいと思います…。

　最後に私は、チマ・チョゴリを着てみて、最初はすごく抵抗がありました。けど、�｢さんが必死に想いを言ってくれて、日本の着物のように、�｢さんはチマ・チョゴリをとても大切にしているんだとわかりました。お互いの文化を認め合い、朝鮮の人がイヤな想いをしない、明るい未来にしていきたいと思いました。チマ・チョゴリを着ることは、もう多分ないと思うので、絶対に忘れません。�｢さん方の話を聞いて、日本がした事と、朝鮮がされた事がわかって良かったです。

　本当にありがとうございました。

　●先日は、私たちの学校へ来てくださりありがとうごさいました。正直に言うと、私は元々朝鮮に対して、あまり良いという印象をもっていませんでした。拉致問題などは、テレビでよく耳にするし、朝鮮の政治などでも、私は不満をもっています…。ですから、初めは「朝鮮の人たちか…」と、あまりうれしい気持ちではありませんでした。

　けれども、事前学習や�｢さん、金さんたちのお話を聞いたりして、朝鮮の人々のつらい過去、現在でも起こっている差別問題について知る事ができ、私の今までの考えは、どこかへいってしまいました。金さんが歌ってくださった「アリラン」。

　この歌からは、祖国に対する熱い思いが伝わってきました。ここまで祖国を愛し、そして誇りにすることができる朝鮮のみなさんは、すばらしい人たちだなあと感じました。

　私は、今回学習した事を、これからの生涯に生かしていきたいなと思います。本当にありがとうございました。

［朝鮮新報 2005.7.2］