江原道の人々よ 愚かなことはやめよう 兄弟同士で訴訟を起こすなど 奴婢や畑は得易いが 兄弟の絆は得がたいもの この世にまたといない 兄と弟 睨みあい憎みあうなど
(チョン・チョル、一五三六〜一五九三)
兄弟の諍いを、諌める時調である。昨今、有名な兄弟の確執がテレビを賑わせている。多くの人々が胸を痛め、落胆しているようである。その親の悲しみはいかばかりであろう。鄭Kは李朝中期の文臣であり、学者、詩人でもあった。詩歌の大家として、文学史に名を留める。(朴c愛、朝鮮大学校文学歴史学部非常勤講師)
[朝鮮新報 2005.6.22]