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言葉

 つい気を許しても
 他人のことは
 言うべきではないものを
 他人のことを言えば
 他人もわたしのことを
 言い募るはず
 言葉には言葉の応酬
 ああ、言葉など知らなければよかった

 ついうっかりと、悪気はなかったのだけれど、「他人」のことをあれこれと言ってしまい、後悔する羽目に。悪口ではなかったけれど、良いことだけを言ったわけでもない。誰でも一度はそんなことがあるはず。昔の人もやはり、自戒を込めて「口は禍の元」と、詠っている。原詩は時調。(朴c愛、朝鮮大学校文学歴史学部非常勤講師)

[朝鮮新報 2005.6.1]