昨夜の風に 庭いっぱいの桃の花が 一斉に散ってしまった 箒を手にした子どもが せっせと掃こうとする ―落ちた花も花なのだから そのままにしておきなさい
(朝鮮王朝時代?)
女性が作者なら、落花に我が身を置き換えてその痛みを詠う。もし男性なら、庭いっぱいに落ちた桃の花の美しさと風流を詠う? 原詩は時調。(朴c愛、朝鮮大学校文学歴史学部非常勤講師)
[朝鮮新報 2005.4.20]