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梅花

 霧雨に
 帰路を迷い
 驢馬にまたがり
 十里を風に吹かれる
 随所に野の梅は咲く
 ゆかしい香りに
 心は切ない

 (リ・フベク、16世紀)

 16世紀の文臣。梅の花は小さくとも、馥郁たる香りがその存在を誇示する。「野の梅」は何かの暗喩であろうか。幾通りにも読み取れるが、本当のところは作者のみぞ知る。(朴c愛、朝鮮大学校文学歴史学部非常勤講師)

[朝鮮新報 2005.3.16]