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願い

 十六になる美しい娘は
 髪に花を挿し
 春になると
 憂いに沈む

 「もしも
 江の流れになれるなら
 日に夜を継ぎ
 空の果てまで
 あなたを追っていけるのに」

 (リ・ヨンボ、生年没日不詳)

 18世紀の詩人。朝鮮王朝時代、外出がままならなかった女性たちにとって、水ぬるむ季節に旅行など想像すらできないことだった。愛しい人を追って、春、雪解けの流れのように自由に旅立ちたいとの切ない思いを詠う。(朴c愛、朝鮮大学校非常勤講師)

[朝鮮新報 2005.3.9]