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足跡

 薄い絹の
 靴下をはいた佳人は
 鳥のように軽々と行く
 門の中へと
 その姿を隠す
 思わずのぞくと
 ああ、よかった
 垣根のあたりに
 溶け残った雪
 かわいい足跡が
 判で押したように続く

 (カン・セファン、1712〜1791)

 文臣でありながら、書家、画家としても有名。一七八四年北京に外交官として赴任した折、彼の書画を求める中国の人々が列をなしたと伝わる。「詩中有畫」という言葉があるとおり、絵画的な趣がある詩。(朴c愛、朝鮮大学校文学歴史学部非常勤講師)

[朝鮮新報 2005.1.12]