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集会アピール 「朝鮮学校支える会」広げよう

 私たちは本日「日朝友好親善を深めるための第29回全国『福島』交流集会」を開催した。

 今年は、日本の侵略戦争敗北から60年、朝鮮民族にとっては祖国光復60年の節目の年に当たる。また、在日本朝鮮人総聯合会結成50年、「民族同士」の力で朝鮮の自主的平和統一への決意をうたいあげた「6.15南北共同宣言」から5年目だ。そして、この10月には金日成主席、金正日総書記の指導のもとで社会主義強盛大国をめざす朝鮮労働党は創建60年を迎える。

 この歴史的にさまざまな節目の年に南北朝鮮で行われた「6.15」、「8.15」の大祝典共同行事は「民族共助」の着実な進展を示した。私たちは20世紀の遺物である冷戦を克服して統一に向かう確かな動きとしてこれを支持、連帯して、21世紀を世界的に平和、自主、親善の時代にすべき契機にしなければならない。

 本集会の記念講演「アメリカの対朝鮮政策と日、米、朝の関係」(鎌倉孝夫、東日本国際大学学長)では、ブッシュ政権の朝鮮敵視政策の狙いを明らかにし、日本の追随的対応がアジアにおける孤立化をもたらす道筋を説き、日朝国交正常化や核問題などの課題に言及した。午後の3つの分科会では、南北朝鮮関係の動向、朝鮮学校との交流や卒業資格の問題、地域における日朝関係の歴史の掘り起こしや地域交流などの報告を受けて討論し、それぞれの活動の役割と課題を確認した。今次の集会の成果を踏まえて、次の課題の解決に向けてこれからもともに力を合わせよう。

 1、日本政府に、米国の朝鮮敵視政策への追随をやめて、「日朝平壌宣言」の精神に基づき、国交正常化のための交渉を再開して歴史清算を行うこと、在日朝鮮人に対する差別的な待遇を改善することを求める。

 2、「戦争の出来る国造り」をめざす「憲法」「教育基本法」改悪、反動的な教育改革、教科書検定による教育内容や教育実践などに対する不当な介入、干渉、弾圧に反対して、教職員の団結を強化すること。多文化、多民族が共生できる平和と人権の教育を進めて、真実を貫き平和を求める歴史教育実践を一層強める。

 3、朝鮮学校との教職員、生徒間の交流活動や日朝関係の自主教材の共同研究を進めるとともに「朝鮮学校を支える会」を広げて、民族教育権確立の運動を発展させよう。

 4、2006年の第30回記念全国交流集会を朝鮮代表団訪日とともに成功させよう。

[朝鮮新報 2005.8.29]