浮島丸殉難６０周年追悼集会が２４日、舞鶴市の「殉難の碑公園」で行われ、同胞と日本市民ら約４００人が参加した。

浮島丸殉難６０周年追悼集会には約４００人の同胞と日本市民が参加した

　集会では、犠牲者の冥福を祈って参加者らが黙祷を捧げたのに続き、総聯三丹支部の金徳春委員長、山田啓二京都府知事（代読）、江守光起舞鶴市長、「浮島丸殉難者を追悼する会」の野田幹夫会長をはじめとする各団体の代表らが追悼の辞を述べた。

　金徳春委員長は、「強制労働と虐待から解放され、故郷に帰ることだけを渇望しながらこの地で犠牲となった同胞たちの無念さは、とても言葉では表現できない。事件から６０年経った現在も、真相が明らかにされていない。日本政府が真相の具体的な解明と公式謝罪、適切な補償をすることを強く求める」と述べた。

　参加者らは、文芸同京都のメンバーと京都朝鮮中高級学校声楽部が追悼歌を歌う中、犠牲者を追慕して海に献花した。

［朝鮮新報 2005.8.27］