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金日成花命名40周年 東京・池袋で日朝友好の集い 「花愛でる心で平和と親善を」

デヴィ夫人訪朝の印象語る

 金日成主席の逝去から11年目にあたる8日、金日成花命名40周年に際した日朝友好の集いが東京・池袋の豊島区民センターで行われた。日本金正日花愛好会が主催し日本朝鮮学術教育交流協会が協賛した。インドネシアの故スカルノ大統領が金日成主席に「金日成花」を贈呈してから今年で40年。平壌では4月、これを記念して10日間にわたって金日成花祝典が催された。祝典参加のために訪朝したスカルノ元大統領の夫人、デヴィ夫人がこの日の集いに訪れ、訪朝の印象や日朝関係のあり方などについて語った。

心がなごむ思い

大勢の参加者でにぎわった日朝友好の集い(8日、東京・池袋)

 「夢にまで望んでいた朝鮮訪問。しかも、金日成花命名40周年のたいへんすばらしい祝典に、メガワティ元インドネシア大統領と行ったことはたいへん名誉なこと」。デヴィ夫人は開口一番、こう話した。

 平壌の印象については、「たいへん清潔で、整理整頓されている。華美なものは一切なく、建物が非常に調和のとれた美しい街だった。非常に心のなごむ思いだった」と語った。

 4月の祝典開催中、「金日成花金正日花普及後援会」が現地で設立された。夫人は、金正日花の生みの親である富士国際花園の加茂元照園主とともに名誉会長に選ばれた。

 「花を愛でることで人と人のつながりがもっと濃くなる」と述べた夫人は、「民族、思想、政見、信仰、そういったものをすべて超越して、花を愛でる心で、平和と親善を見出し、日朝間の親善がもっと強化されていくことを心から願っている」と話した。

隣人愛を持って

訪朝の印象について語るデヴィ夫人

 拉致問題に関しては、「拉致はあってはならない非人間的なもの」と断言したうえで、このことによって在日が肩身の狭い思いをしているのではないかと思いを馳せた。

 そのうえで、在日コリアンの祖先が朝鮮半島から日本に連れてこられ、迫害や虐待を受け、死に至らしめられたことを日本のどれほどの人が知っているのか、どこでどんな形で死んでいったのか、そのお墓がどこにあるかが判明されていない朝鮮半島の親族のことを日本政府がどれほど証明してくれるのか、といった疑問を投げかけた。

 「日朝間でもっと互いに理解を深めて、隣人愛を持って接することができたらいい」と強調した。「お互いに歩み寄り、事実あったことは素直に受け止めて、話し合って、二度と繰り返さないように、隣人愛で地球に平和がくるようにするべき」だと話した。

在日への理解が

第7回金日成花祝典の会場を見て回るインドネシアのメガワティ前大統領とデヴィ夫人 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

ロンドンから2日前に戻ってきたというデヴィ夫人。戻って早々ロンドンのテロのニュースが飛び込んできた。

 米国のイラク侵攻についても批判的だ。「もしイラクの人たちが、フセイン大統領に不満を持ち、政権を倒したいと思っていたら、イラクの人たちが自らやるべきことで、米国がデモクラシーを強い、侵攻することはない」として、逆にテロリストを増やし世界を2つに分割している結果を招いていると指摘。朝鮮半島の分断もソ連と米国の対立構図の中で、歴史に翻弄された結果であると語った。

 最後に、在日コリアンに対する差別的な政策がいまだに残る現状を憂いながら、一日も早く在日に対する理解が深まり、日本の人たちの在日を見る眼が変わることを願っているとして、これまでの苦労が子孫につがれることのないようになるべきだと強調した。(文聖姫記者)

[朝鮮新報 2005.7.12]