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〈金玟河氏が語る6.15祝典の印象-上-〉 率直でユーモアたっぷり

 平壌で開かれた6.15民族統一大祝典に参加し、北南首脳出逢いの縁故者として金正日総書記による昼食会に招かれた金玟河・元民主平和統一諮問会議首席副議長は21日、ソウルで統一ニュースのインタビューに答えた。その内容を2回に分けて紹介する。

金正日委員長の印象について

 金正日国防委員長について表現するなら、第一に率直で権威主義にとらわれていない。肩に力を入れず、気にせず自分の話をよくしていた。すがすがしかった。ユーモアたっぷりで、2時間の会食の間、笑ってばかりいた。それで私が「内外の多くの指導者に会うが、金正日委員長は本当にすがすがしい」と言うと、また「ワー」と爆笑が起きた。感じたことをそのまま話す。たいへん率直でユーモアがある。

 しかも、他人の話によく耳を傾ける。指導者のなかには自分の話だけする人が多いが、委員長は傾聴していた。確実なことは明確に答え、そうでないことは「検討する」と述べていた。

委員長の話で印象的だったのは

 「言語を純化しなければならない」と述べた点だ。「われわれも南の同胞と言わねばならないところを、なぜ『南朝鮮の連中』と呼ぶのか。洋服を着て洋食を食べてネクタイを締めながら、なぜ『欧米の奴ら』『米国の奴ら』と言うのか、これをやめなければなりません」と大きな声で話した。「協力すると言いながら、奴らというのを変えなければならない」と言うわけだ。

 また、驚きながらも歓迎したのは、「南北会談の文化を根本的に直さねばならない」と述べたことだ。初めは農事がうまく行きますか、天候が良いですね、健康はいかがですか、などと儀礼的な話をする。しかし、本論に入ると互いに喧嘩になる。その喧嘩も内容を守るためでなく、互いに体面を守るためだ、といった話をした。ささいなことで喧嘩をしてきたが、これからは変えなければならない、ということを(鄭東泳、統一部長官との)単独会談でも話したと聞いたが、食会の席でも委員長は話した。

「次は爆弾酒をやりましょう」

 委員長が「北の代表の誰かが南での会談に行われたた際、爆弾酒を覚えてきて多くの人に教えた。今回はすぐに飛行機に乗らなければならないのでできないが、次に来たときには必ず爆弾酒を一杯やりましょう」と話した。

 情報にもよく精通していた。「李舜臣将軍」「女人天下」などのドラマもみんな知っていた。内外の情勢も本当によく知っていた。肯定的な面と否定的な面をすべて知っており、安堵感を覚えた。

 「テレビに出てくる若者の言葉が異質化しアクセントが相当わかりづらい。南北がすべて漢文を使うので、漢文を多少学ばねばならない」という話もした。金大中前大統領へのあいさつも伝えていた。

[朝鮮新報 2005.6.27]