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小笠原美都子さん 85才激励の夕べ 歌手生活65年「十三夜」、「平壌慕情」など披露

賛助出演した知人らと共に歌を披露する小笠原さん(右から二番目)
 小笠原美都子85才激励のゆうべ「華のとき」が5月20日、ホテルアンビエント堂島(大阪市北区)で行われ、日本人、在日同胞ら150余人が小笠原さんの歌を楽しみながら、85歳と歌手生活65年を祝った。

 小笠原さんは1975年から朝鮮との文化交流を続け今年で30年。78年から23回訪朝している。

 参加者らはまず食事を楽しみながら、現在まで歩んできた同氏の激動の記録をビデオで振り返った。

 「平壌芸術公演」や「4月の春親善芸術祭典」などに参加し、歌を披露する様子や平壌の人々に大歓迎を受ける姿がスクリーンに映し出された。

 上映中のインタビューで小笠原さんは、「音楽というものは言葉は違っても心が通じる部分があるんです。世界のどの国にもいい部分、悪い部分はあります。共和国は日本のマスコミがいうような国じゃなくて、本当に美しい心を持った人たちが多いんです」と語っていた。

思い出の曲を熱唱する小笠原さん

 続いて長谷川日紹・京都妙晃寺大僧正、総聯大阪府本部の金奉亨委員長があいさつ。総聯中央の徐萬述議長、女性同盟中央、日本の国会議員など各界各層からのメッセージも紹介された。

 小笠原さんは00年に朝鮮から親善勲章1級を受章した際のメダルをかけて舞台に登場した。その後、小笠原さんと親しい4人の知人らが賛助出演。赤堀輝京さんの日本舞踊、加渡京子、遠山洋子さんの演歌、バリトン歌手・山本禎二さんの独唱が披露された。

 華やかな衣装に身を包んで舞台に登場した小笠原さん。「一度みなさんで平壌に行ってみませんか?」と呼びかけ会場の雰囲気を和ませた。

 「私は平壌が好き。これは理屈じゃないんです。日本にはない懐かしいものが平壌にはたくさんあります。朝鮮は日本から一番近い国。音楽や踊りで交流ができればいいなと思って始めたけど、これからもしっかり続けていきたい。元気なうちに国交正常化してほしい」

 小笠原さんは、「琵琶湖哀歌」、「十三夜」、「桜貝のうた」、「平壌慕情」など思い出の曲を披露。参加者らは懐かしい歌に酔いしれ、共に歌うなどして楽しんでいた。(金明c記者)

[朝鮮新報 2005.6.6]