在朝日本人女性誘拐に対し在日本朝鮮人人権協会談話 「国際的謀略に加担するな」 |
日本に誘拐されてきた在朝日本人女性のアン・ピルファさん(日本名=平島筆子)が19日、中国・北京経由で空路、朝鮮に戻った。1959年12月、朝鮮人の夫とともに第1次帰国船で朝鮮入りしたアンさんは、咸鏡北道吉州郡で暮らしていたが、2002年末、ある男にだまされ、中国経由で日本に連れてこられた。これと関連し、在日本朝鮮人人権協会は22日、反朝鮮団体の策動を非難する談話を発表した。要旨は次のとおり。 アン・ピルファさんの証言によると、2002年12月、日本にいる妹が中国で待っているから会ってみないかというある男の言葉につられて、43年間会えなかった妹を見たくて、豆満江を渡ったが妹はいなかった。その後、延吉から大連、瀋陽を経て日本に渡った。 アンさんは18日、帰国に先立って中国駐在朝鮮大使館で記者会見し、「日本にいる間、一日たりとも朝鮮を忘れたことはなかった。私は悪い奴にだまされて日本へ行ったが、何の差別もせずに私の子供たちを見守ってくれている金正日総書記の仁徳政治をあらためて実感するようになった。そして、朝鮮へ、総書記の懐へ帰ることを決心した」と心情を述べた。 これは、いわゆる「脱北者」問題というのが国際反動勢力の共謀結託のもとで行われている誘引拉致行為であることを明白に物語っている。 最近、米国と南朝鮮の反朝鮮団体、「民間団体」を装った日本の謀略人は、「人権」を口実にして朝鮮のイメージを損なわせようと、卑劣な策動を敢行している。 これは、南朝鮮のメディアを通してすでに暴露された、誰もが知る事実だ。 国際反動らの魔手にかかり、南朝鮮、日本などに連れて行かれたいわゆる「脱北者」らの置かれている立場はどれほど悲惨なものか。 日本のメディアがあれほど騒いだアンさん問題の経緯と背景が、本人の口から明白になったことにより、誰が「人権」の看板を掲げて謀略的に策動しているのかということが証明された。 にもかかわらず、民団中央が「脱北者支援民団センター」活動を続けているのは、国際反動らの反朝鮮策動に加担するものであり、6.15北南共同宣言に違反する反民族的行為だ。 われわれは、民団が在日同胞社会に百害無益の「脱北者支援民団センター」活動を即時中止することを求める。 日本当局は、自らの意思で朝鮮に帰国した在日同胞とその家族らを誘引誘拐する国際謀略人らの策動にこれ以上加担すべきでない。 [朝鮮新報 2005.4.23] |