京都「ユーアイ・スクエア2005」 朝鮮、日本学校生徒ら互いの文化で交流 |
空き缶8000個で巨大アート
「YOU I SQUARE」−約8000個の空き缶を使った巨大空き缶アートが佛教大学に登場した。
2月26日に同大で行われた、京都市内の朝鮮学校と市立小学校の生徒たちが交流する「ユーアイ・スクエア2005」(主催=同実行委員会)でのひとコマ。空き缶リサイクルを通した環境教育やさまざまな方面への支援活動を視野に入れ作られた。京都市内の朝鮮初級学校3校と京都市立小学校の生徒、保護者、教職員らが交流を深め、人権教育や国際理解教育の推進を目指す趣旨で2000年から始まったこのイベントも早いもので6回目。今年は京都朝鮮第1〜3初級学校と24の市立小学校から約430人が参加。佛教大教育学部の学生ら約80人も運営を手伝った。 「スクエア」は、京都第2初級と松尾小学校による「チャンゴ」と和太鼓の合奏で幕を開けた。 子どもたちが紡いだ詩に大学生が創作した歌を2カ国語や手話を駆使して全員で合唱した。グループごとのウォークラリーでは、朝鮮のこま回し、ノルティギ(板跳び)、チャンゴ、カヤグムなどの民俗遊戯や日本のけん玉、カルタ遊び、スゴロクなどを楽しんだ。 昼食時には朝鮮学校のオモニ会やPTAの母親たちがトック(朝鮮の雑煮)やキムチ、チヂミなどをふるまった。 交流会を楽しんだ朝鮮学校と日本学校の両生徒たちは、「隣の国だけど、すごく似ているところがあっておもしろかった」などと話していた。 運営を手伝った佛教大学教育学部教育学科3年生の明山将弘さんは、「長い間準備してきたので、当日は子どもたちが楽しんでくれて本当によかった。また来たいと言ってくれた子どものためにも、来年もすばらしいものにしたい」と語っていた。 京都第2初級の呉成元校長は、「生徒たちは触れ合いを通じて、国や民族は違っても、自分たちにないすばらしいものがあることに互いに気付き、相手に対する理解が深まったと思う。生きることのすばらしさを体験させてくれる大切な広場だ」と話していた。【京都第2初級】 [朝鮮新報 2005.3.17] |