埼玉調査団代表ら 厚労副大臣、外務省課長らに金乗院の遺骨早期返還を要請 |
埼玉県朝鮮人強制連行真相調査団の石田貞団長、総聯埼玉県本部の尹東煥副委員長ら代表4人が9日、厚生労働省、外務省、内閣府をそれぞれ訪れ、金乗院(埼玉県所沢市)に安置されている131柱の朝鮮人強制連行被害者の遺骨を、一日も早く祖国に返還するよう要請した。細川律夫衆議院議員(民主党)と秘書の2人が同行した。 金乗院では2月19日、総聯埼玉県本部、民団埼玉県地方本部、調査団の3者合同で追悼会を開催。参加者の総意でこの日の要請となった。 厚労省では西博義副大臣(衆議院議員)が一行と面談した。石田団長らは、金乗院に遺骨が安置されるようになった経緯について説明。また、131柱の遺骨が16個の箱に納められていたとして、それを見た参加者らの中には「ごみのような扱い」と涙を流す人もいたと語った。そして、60年経った今も故郷に戻れないとして、遺族の痛みを解消するためにも早急な返還が求められるとした。 西副大臣は経緯を詳細に聞いたうえで、「この(金乗院の)遺骨に関してはある程度しぼれるかもしれない。本人と確定できればいいのだが」としながら、大臣にも必ず伝えると語った。 外務省では伊藤直樹北東アジア課長、内閣府では大臣官房総務課の伊澤誠資課長補佐が応対した。 [朝鮮新報 2005.3.10] |