2005年度 朝・日体育人新春懇親会 「スポーツ通じさらに交流を」 |
2005年度朝・日体育人新春懇親会が4日、東京都新宿区の京王プラザホテルで行われ、在日本朝鮮人体育連合会(体連)をはじめとした在日同胞スポーツ団体と、日本オリンピック委員会など日本のスポーツ団体の役員、関係者ら約160人が参加し互いに交流を深めた。 生徒らの活躍も評価
席上、あいさつした体連の鄭元海会長(朝鮮民主主義人民共和国オリンピック委員会副委員長)は、アテネオリンピック開会式での北南選手団の共同行進、日本で開催された女子サッカー、U−17サッカー、女子柔道大会での朝鮮選手たちの活躍、サッカー、ラグビー、ボクシング、ウエイトリフティングなどの大会における朝鮮学校生徒、学生らの活躍について言及し、尽力してくれた関係者らに感謝の意を述べた。そのうえで「これからも朝・日間のスポーツ交流と友好親善を深めよう」と呼びかけた。
つづいて、来ひんのあいさつが行われた。日本オリンピック委員会の遅塚研一常務理事は、在日朝鮮人スポーツ関係者たちが半世紀以上にわたって祖国統一のために貢献してきた結果が、アテネオリンピックでの共同行進につながったと評価し、「スポーツを通じた国際交流をさらに深めていこう」と呼びかけた。 全国高等学校体育連盟の天沼照夫会長は、「先日の全国高校ラグビー大会で日朝の生徒たちが互いに一生懸命プレーしている姿に感動した。両国のスポーツ交流を通じて友好親善が深まるよう尽力したい」と述べた。 「歴史に残るたたかいを」
当日、会場はサッカー・ワールドカップアジア最終予選での朝・日戦の話題で持ちきりだった。 日本サッカー協会の豊島吉博事務局長は、「日韓共催の2002年ワールドカップの成功で韓国が近くて近い国になった。スポーツは国境を越え交流を深められるもの。今、日本中が注目している9日のワールドカップ最終予選では、歴史に残るたたかいをみせてほしい」と語っていた。 東京都サッカー協会・安田一男会長は、「在日同胞スポーツ界の方々との親交を今後も深めていきたい。9日の日本対朝鮮のワールドカップ最終予選では、互いが全力を出し切ってすばらしいサッカーを見せてほしい。試合の結果も重要だが、東アジアサッカーの発展のために両国が互いに切磋琢磨することが大切だ」と語った。 今だから堂々と 卓球関係者が集まった席では、1991年に千葉で行われた世界卓球選手権で実現した北南統一チームが優勝した時の話題で盛り上がった。
数十回の訪朝経験を持つ東京都卓球連盟の森武会長(早稲田大学名誉教授、日本卓球協会名誉副会長)は「卓球は昔から交流が盛んだ。来月には東京−ピョンヤン友好交流会議の訪朝予定もある。今だからこそ堂々と交流していくべきだ」と語った。 在日本朝鮮人卓球協会の姜英宙会長(朝鮮民主主義人民共和国卓球協会執行委員)は、当時(91年)をふり返りながら「多くの日本人が協力してくれた。森会長はその中でもとくに北南統一チーム実現に尽力してくれた。これからも友好関係を大事にしていきたい」と語った。 日本卓球協会の木村興治専務理事は、済州道で開催される(今夏)卓球アジア選手権に朝鮮チームもぜひ参加してほしいと述べた。 懇親会ではそのほか、陸上、柔道、ボクシングなどの競技団体、大学、スポーツメーカーの関係者、報道陣らが参加し互いに交流を深めた。 [朝鮮新報 2005.2.10] |