top_rogo.gif (16396 bytes)

新たに収集された遺物の展示会、朝鮮中央歴史博物館

 平壌11月22日発朝鮮中央通信によると、新たに収集された遺物の展示会が平壌の朝鮮中央歴史博物館で催されている。

 会場には、この数年間に社会科学院考古学研究所と朝鮮中央歴史博物館の学術チーム、人民軍軍人と人民が発掘、収集した数多くの遺跡、遺物のなかから49種、119点が展示された。

 咸鏡北道花台郡石城里で発掘された火山溶岩のなかに埋もれている子どもの頭骨と2人の頭骨は中期旧石器時代の人類化石である。螺旋模様の土器は、新石器時代の人々の自然に対する考え方と美学観の水準をよく示している。

 古朝鮮時代の青銅冶金術と鋳物工芸術の高い水準を示す細文鏡、細形短剣などの遺物も多い。

 平壌市順安区域新成洞の石棺墓から発掘された琵琶形短剣は、琵琶形短剣から細形短剣の文化に移行していた時期の遺跡として、琵琶形短剣と細形短剣の特徴を有している。ここから琵琶形短剣と共に細文鏡も発掘された。

 新たに発掘された高句麗時期の墓である平安南道江西郡台城里の第3号墓と黄海北道燕灘郡松竹里の壁画墓からは、金製歩揺、玉、釧、ときょう装飾、銀製かんざしなど数十点の遺物が出土した。

 高麗時期と李朝時期の遺物も展示された。国宝的価値のある金銅9面観音菩薩の立像と青磁蓮花浮彫文皿、青磁象嵌鶴文合子、青華白磁草文瓶などの遺物は、当時、高い水準に至っていた工芸術の一端をうかがわせている。

 原始時代から李朝時代に至るまでの貴重な遺物を示す展示会は、悠久な歴史を持つ朝鮮民族の優秀性と、朝鮮が人類文化の発祥地の一つであることを実証している。

[朝鮮新報 2005.12.3]