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農民大会参加の農民死亡 警察庁長官辞任など要求

汎国民対策委 米批准案再考も

 15日に開かれた農民大会に参加して死亡した故チョン・ヨンチョルさんの事件と関連し、「農業の抜本的再生と故チョン・ヨンチョル農民殺人糾弾汎国民対策委員会」(汎国民対策委)が28日、ソウル西大門警察庁前で記者会見を開き、警察庁長官の辞任を要求した。さらに、大会当時、強硬鎮圧を陣頭で指揮した現場責任者の拘束と鎮圧部隊の解体も合わせて求めた。

 汎国民対策委は証言者の証言、証拠写真などをあげながらチョンさん死亡事件を「公権力の故意による殺人、傷害事件」だと断定し、「警察が事件を歪曲、ねつ造しようとする試みを即時中断し、徹底した真相糾明をし、過ちを認めれば事態は解決される」と強調した。

 故人の兄、チョン・ヨンシクさんも記者会見に参加し、「すべての状況が、弟が警察に殴られて死亡したことを示している。にもかかわらず警察側は『家でころんで死亡した』と発表した。その程度のことを調査できずに警察だといえるのか。市民の血と涙だけしぼりとって農民を殺す行為にがまんできない」と主張した。話している途中でチョンさんは悲しみをこらえきれず、涙を流した。

 全農京畿道連盟のハン・ドスク議長は警察庁長の辞任を再三にわたって要求し、「国会と政府は米批准案を再考し、撤回すべきだ。大統領も政権をかけてこの問題を解決するよう望む」と語った。そのうえで、「12月1日まで大統領が答えを出さなければ、われわれは青瓦台に行かざるをえない。10人のチョン・ヨンチョル、100人のチョン・ヨンチョル、数千人のチョン・ヨンチョルが出たとしてもわれわれは青瓦台に行く」と宣言した。

 参加者らは記者会見後、警察庁長官との面会を求め、警察側ともめるシーンもあった。

 警察側はこの日、記者会見に先立ち放送車両の出入りを妨げ、兵力を配置して記者会見参加者らを完全に包囲した。バスでバリケードまで作った。

 一方、全羅北道在住で70代のハン・ドクヨンさんも農民大会に参加して負傷し、現在下半身麻痺の状態に陥っているという。

[朝鮮新報 2005.11.29]