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釜山でAPECとブッシュ大統領訪問反対デモ 「戦争と貧困を拡大」

 「APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議は、アジア太平洋地域の各国政府が米国の覇権政策を正当化する口実を与えることになるだろう」

 APEC開催地となった釜山で、同会議とブッシュ大統領の訪問に反対するデモが18、19の両日に行われた。19日に開かれた「戦争と貧困を拡大させるAPEC反対、ブッシュ反対第2回国民大会」には2000余人の労働者、農民、青年学生、女性らが参加。「平和のためのたたかいはとどまることを知らない」などと決意を語った。

 19日午前11時半に始まった大会で参加者らは、「戦争と貧困を拡散させるAPECに反対する」などのスローガンを口々に叫び、前日に引き続き開催された首脳会議を糾弾した。

 「戦争と貧困を拡大させるAPEC反対、ブッシュ反対国民行動」(以下「国民行動」)のオ・ジョンリョル共同代表は「農民たちの死に行く姿を見ながら、祖国農業の危うい運命を感じざるを得ない」としながら、APEC首脳会議会場に向けて、「(会議に参加している)彼らは必要なものをすべて得た。労働者、農民、庶民を保護する障壁をすべて破壊した」と非難した。また、「帝国主義侵略勢力に立ち向かうために民衆は団結し前進するべき時」だと力説した。

 労働者、青年など各界代表が発言、大会が終了したあと、参加者らは「ブッシュ反対、APEC反対」のスローガンを繰り返し叫びながら平和行進した。

 首脳会議終了時間に合わせて、大会参加者代表が「首脳会議に送る抗議書簡」を朗読。「APEC首脳らは貿易投資自由化を掲げた『釜山ロードマップ』を提示したが、ひと言で言ってこのロードマップは『貧困を深化させるロードマップ』であり『2極化拡大のロードマップ』」だと批判した。

 「国民行動」共同代表の一人、チョン・グヮンフン氏は「APECを阻止しようとの民衆の決意を示した」と大会の意義について語った。

 一方、警察当局は18日に開かれた第1回国民大会を不法デモと規定し、主催者である民主主義民族統一全国連合のロ・スヒ共同議長を連行した。

[朝鮮新報 2005.11.24]