労働新聞が論評 朝米関係で基本は信頼構築 |
労働新聞4日付は、「基本の基本は信頼構築」と題する署名入りの論評で、次のように指摘した。 米国は最近、「北朝鮮との軍事的衝突が発生する可能性」に備えるという口実のもと、最先端兵器に依存する方向へ軍事戦略を修正している。 最近、英国軍事戦略研究所が明らかにしたところによると、米国の新たな軍事戦略は最先端装備に大きく依存しており、先制攻撃を追求している。 兵器庫位置判定など「北朝鮮に対する素早い情報収集」、新型ストライカー装甲車部隊をはじめ海外駐屯米陸軍部隊兵力を輸送機で11時間内に南朝鮮に移動、展開、高速輸送船を利用して24時間内に数多くの米海兵隊兵力を沖縄の米軍基地から南朝鮮に投入、米本土と海外米軍基地に配備されている戦闘機、空母を「北朝鮮を攻撃」できる位置に移動するよう命令する権限と爆撃指揮権を南朝鮮駐屯米軍司令官に委任するなど、新軍事戦略のいくつかの内容がそれを示唆している。 米国は、北侵戦争演習である「フォール・イーグル」合同軍事演習、「連合戦時増援演習」「ウルチ・フォーカスレンズ」合同軍事演習など各種名目の戦争演習を実戦の雰囲気のなかで引き続き行っている。 最近公表された米国防総省の統合核作戦ドクトリン草案には、現地米軍司令官は「敵」の大量破壊兵器に対する先制攻撃、危険性の高い通常兵器に対する対応と戦争の早期終息などのため、さまざまな「非常の際」に大統領に核兵器の使用を要請できると明記されている。 米国は、統合核作戦ドクトリンを第2の朝鮮戦争で適用しようとしている。米国が朝鮮半島の「非常時」に対処して南朝鮮に最先端装備を積極的に導入し、海外駐屯米軍武力を短時間内に南朝鮮に移動展開し、空母を共和国を攻撃できる位置に移動させる命令の権限を南朝鮮占領米軍司令官に委任したのはそのためである。 朝鮮半島の平和保障は、東北アジアと全般的アジアの平和と安全を保障するための先決条件である。朝米が軍事的に先鋭に対峙している朝鮮半島の情勢が悪化すれば、東北アジアの情勢が不安定になり、アジアの平和と安全が重大な危機にさらされる。 米国は朝鮮半島で緊張状態を激化させ、軍事的衝突の危険を増大させる反朝鮮、反平和的な行為を中止しなければならない。 朝鮮はすでに朝米関係が正常化され、信頼が築かれて米国の核脅威をこれ以上感じなくなれば、ただ一つの核兵器も要らなくなるという立場をせん明した。今こそ、米国が冷戦時代の古びた対朝鮮侵略政策から脱してわが国との信頼づくりの措置を取る勇断を下すべき時である。 朝米関係問題の解決において基本の基本は信頼の構築であり、これは核問題でも決して例外にならない。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2005.10.11] |