北南の離散家族、親せき 分断後初、画像で再開 |
【平壌発=金志永、李相英記者】朝鮮解放60周年を迎えた15日、分断後初となる北と南の離散家族、親せきの画像再会が実現した。7月中旬に連結された光ファイバー通信ケーブルを通じて平壌と、ソウルなど南の8カ所を映像でつないだ。 画像再会には北と南から20組ずつが参加した。北側の家族と親せきは高麗ホテル内に設置された画像通信機器を通じて南の肉親と再会した。 平壌市の万景台区域に住むチョン・ビョンヨンさん(78)は、チョン・ヨンエさん(69)ら3人の弟妹とテレビ画面を通じて55年ぶりの再会を果たした。 「お兄さん」 「私の妹にまちがいない。お母さんそっくりだ」 互いに涙の再会を喜ぶ兄妹。 「画面を通してでもこうして会えたのだから泣くな」と、兄は妹たちに力強く語った。 北南赤十字関係者が対話 この日の画像再会に先立ち、朝鮮赤十字会中央委員会の張在彦委員長と大韓赤十字社の韓完相総裁が通信網を利用して対話した。 張委員長は、この画像再会がわが民族同士力を合わせ6.15時代と情報産業時代に合わせて北南間の人道問題解決に新たな道を開いた出来事だと指摘した。 韓総裁は、離散した肉親と実際に再会したいという家族の願いを叶えるためにも、面会所が速やかに建てられ運営されるべきだと強調した。 離散家族、親せきの再会事業は今月下旬、金剛山で1年ぶりに行われる。31日には金剛山面会所の着工式が予定されている。 [朝鮮新報 2005.8.26] |