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「ウルチ・フォーカスレンズ05」演習の中止求め、南の3市民団体が記者会見

「北先制攻撃容易に」

 22日から来月2日まで行われている米、南朝鮮合同軍事演習「ウルチ・フォーカスレンズ05」の中止を求める記者会見が22日、市民団体「平和と統一を開く人々」(洪根洙、文奎鉉の両常任代表)の主催で開かれた。

 国防部正門前で開かれた記者会見で「平和と統一を開く人々」、汎民連南側本部、社会進歩連帯などは、同演習が「作戦計画5027」の施行手続きをなぞる北侵先制攻撃演習であり、最近の南北の和解と協力の雰囲気を害するものだと主張した。

 とくに今回の演習は、米第2師団が未来型師団(UEx)に改編されたあと、最初に開かれる合同演習という点で注目されている。駐韓米軍は今回の演習を通じて、未来型師団の指揮、統制能力などを点検する予定だといわれる。

 この日、記者会見に参加した団体はこの点を指摘しながら、「ウルチ・フォーカスレンズが駐韓米軍のアジア太平洋への迅速な起動軍としての能力をテストし、中国に対する包囲、封鎖と北に対する先制攻撃を容易にするための戦争演習であることを意味している」としながら、「東北アジアの軍事的緊張と平和への脅威を醸し出すことになる」と強調した。

 「平和と統一を開く人々」は19日、演習中断を促す市民社会団体の立場を伝えるため、李相熹・合同参謀本部議長に面会を求めたが、参謀本部側では「前例がない」との理由で拒否した。

 またパク・ソクブン総務局長は、6者会談と関連して「平和協定を推進する意向がある」とのヒル米国務省次官補の発言に触れ、演習が強行されれば「北が核を含む大量破壊兵器を持たねばならないとの考えを持たせる」と指摘した。

 記者会見参加者たちは、李合同参謀本部議長に送った公開書簡で、「政府はAPEC首脳会議準備のために釜山を演習地域からはずした」としながら、「軍もいくらでも今回の演習に対して自主的な立場で決定を下せる」と指摘。演習の中断と撤回を求め、米軍にも要請するよう強調した。

 記者会見終了後、パク局長、平和軍縮チームのリ・キョンア部長、社会進歩連帯のパク・ジュンド事務所長が、参加者を代表して国防部で合同参謀本部関係者に会い、公開書簡を渡した。

 合同参謀本部側では、公開書簡を議長に伝達し、市民社会団体に回答書を渡すと述べたという。

[朝鮮新報 2005.8.25]