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北南農業協力委 開城で第1回会議 共同農場選定し支援

 【開城発=李相英記者】第15回北南閣僚級会談の合意にしたがって、北南農業協力委員会第1回会議が18〜19日、開城で行われた。北南の農業関係者が会談するのは初めて。双方は北南間の安定的で持続的な農業協力を実現するための諸問題を協議し、7項目からなる合意文を採択した。

開城で開かれた北南農業協力委第1回会議

 会議には、北南農業協力委員会北側委員長のムン・ウンジョ農業次官を団長とする北側代表団、南側委員長の李銘洙農林次官を団長とする南側代表団が参加した。

 ムン団長は基本発言で、北と南が農業分野で協力するのは民族経済を均衡に発展させ、民族の繁栄をもたらすための重要な問題だと指摘し、北と南が力を合わせて農業を発展させることのできるしっかりした物質技術的土台を整えることは、当面の食生活の需要を満たすためだけでなく、民族の将来的発展のためにも切迫した問題だと強調した。

 李団長は、7千万同胞の生活の基礎となる農業分野の協力事業を論議するため当局が初めて席をともにしたことに意義を付与した。

 北南双方はそれぞれ、農業協力に関する提案を示した。

7項目の合意文

 北と南は北南農業協力委員会第1回会議を8月18日から19日まで開城で開いた。双方は安定的で持続的な農業協力を実現することを協議し、次のように合意した。

 1、農業協力事業をより高い段階で拡大させるため、一定地域の協同農場を選定し次のような方式で協力事業を行い、その成果に基づき拡大する。

 南側は協力する農場の育苗施設、肥料、農薬、農機械などの農機資材、配合飼料及び営農技術などを2006年から支援する。

 2、現代的な種子生産と加工、保管、処理施設を06年から支援するうえで積極的に協力する。

 3、優良な遺伝資源の交換と育成及び栽培技術、生物農薬の開発と生産技術、農作物の生育予報及び総合的病害虫管理体系(IPM)形成、南側の農業専門家の訪問など農業科学技術分野で協力する。

 4、畜産、果樹、野菜、蚕業、工芸などの分野で協力事業を発展させる。

 5、土地及び生態環境保護の養苗場造成と山林病害虫駆除など山林資源を増やすうえで互いに協力する。

 そのために双方は、北側の東西地域にそれぞれ1個ずつの養苗場を造成し、具体的な場所は今後定める。

 6、上記の事業を体系的に推進し実務的な問題を協議するため、必要な時期ごとにそれぞれ実務接触を開く。

 7、北南農業委員会第2回会議の日程と場所は文書交換方式で協議し確定する。

[朝鮮新報 2005.8.23]