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将官級会談、日程の論議延期 米韓合同演習を非難

 北南将官級軍事会談合意書履行問題と関連した第4回双方軍事実務会談が12日、板門店の統一閣で開かれた。

 会談で北側は、意義深い祖国光復60周年を前に、北南間に和解と協力が強化されている時に軍事境界線地域での宣伝手段除去事業を総括するとしながら、次のように指摘した。

 双方が合意したとおりに推進されてきた宣伝手段除去事業は、昨年7月、民間級弔問団の北行きを妨害した南側の行為によって、1年間も遅延された。

 われわれの主導的な措置によって、軍事境界線全域での宣伝手段除去事業は気候状態や作業条件がたいへん不利かつ各種複雑な意見の相違があったにもかかわらず、6.15共同宣言が導く道に沿って進もうとする全同胞の志向と要求に合わせて推進され、合意した期日内に基本的に計画通り終えることとなった。

 そして、さる40余年間、同族間に不信と反目、対決と緊張を助長してきた冷戦の異物である膨大な宣伝手段が除去され、相手側に向けた直接的な心理戦と宣伝活動に利用できなくなった。

 これは、6.15共同宣言を貫徹する過程で達成したもう一つの貴重な結実である。

 宣伝手段の除去過程では教訓にしなければならない問題もある。

 将官級軍事会談合意書の履行初期に南側は、軍事境界線地域ではない北側の終点地域である住民地帯のスローガンまで除去しなければならないと主張し、不必要な論争に時間を浪費して対話の雰囲気を曇らせた。

 また、合意書を採択する際には必要な条項だと言って含んでおきながら、本格的な履行段階になるとあらゆる口実を掲げて執行を回避しようとした。これによって双方に不信だけが大きくなった。

 その他にも、宣伝手段を除去し宣伝活動を中止するとの合意に反して、7月から北側の一部地域にビラを配布する違反行為を働いた。

 南側が白頭山で行われる第3回将官級軍事会談と関連した日程を討議する問題を提起した。

 南側は緊張緩和のための将官級軍事会談の日程を討議しようといいながら、8月22日から9月2日まで、米国とともに「ウルチフォーカスレンズ05」合同軍事演習を行おうとしている。同演習は北側に反対する大規模核戦争演習である。

 6者会談参加メンバーである南朝鮮が、米陸海空軍の核戦争手段を引き入れ、南朝鮮とその周辺水域で、対話相手に反対する核戦争演習を繰り広げようとする現時点において、軍事的緊張緩和に焦点をあてた将官級軍事会談について論議するのは格に合わない。

 さらに、6者会談で北側が朝鮮半島の非核化に対する認識を正確に持って、南朝鮮への米国の核の傘を除去する問題を重要な要求の一つに提起している時に取られているこのような行為は、わが軍隊をして多くのことを考えさせる。

 将官級軍事会談の日程に関する討議は、南朝鮮軍当局の今後の動きを見守りながら行おうというのが、われわれの立場だ。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.8.18]