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8.15大祝典開催前夜祭 歌や踊りで「わが民族同士」表現

 8.15民族大祝典開催前夜の13日、会場となるサンアムワールドカップ競技場で、「わが民族同士平和と統一を開くソウルフェスティバル」が開かれた。

 午後7時から9時30分まで、統一をテーマにした多彩な文化公演が披露され、1000余の客席を埋め尽くした観客たちは楽しいひと時を過ごしていた。

 6.15南側委員会ソウル本部が主催したこの日のイベントには、市民社会団体活動家、「白頭漢拏民族統一大行進団」、歌手など10余組が舞台に上がり、歌や踊り、サムルノリなどを披露した。とくに、40余人の子どもらで構成された「子ども統一先鋒隊」は、頭に赤い花をつけて肩をゆすりながらかわいらしい踊りを踊り、客席の大歓声を浴びていた。

 ポップグループ「コブギ(亀)」の公演で雰囲気は最高潮に達した。「コブギ」のリズミカルな歌に合わせ、客席だけでなく、周囲に三々五々集まっていた市民たちまでもが、舞台の前に駆けつけ、腕を高く掲げてタオルを振りながら、熱狂的に応えていた。子どもを肩車して踊る人や携帯電話のカメラで舞台を写す人の姿もあった。

 大学の新入生だけで作られた100余人のコーラスグループは美しい歌声を披露した。

 イベントには、2日から13日まで各地を歩き回ってきた民族統一大行進団メンバー、3日からソウル地域を回り民族大祝典の宣伝活動を行ってきたソウル広報使節団のメンバーらが参加した。

 ソウル広報使節団のキム・ギュソン団長は「短い時間だったが、全国民の統一への願いを育むのに一役買ったと思う」と誇らしげだった。

 彼らの広報活動のおかげで、場内には8.15民族大祝典について知っている人が多く詰め掛けた。市民の関心はやはり統一サッカー競技。

 サンアム競技場の近くに住むキム・チュンファンさん(48)は、「南北サッカーが行われればどちらも応援する。当然だろう。一つの民族だからさ」と語った。

 フェスティバルでは、ソウル本部が準備した「ソウル市民らに送るアピール文」が発表された。

 家族とともに散歩に来て、歌声に引き込まれ会場を訪れたコウ・ジュユンさん(35)は、「わが民族同士というテーマでこのようなイベントを行うことはよいことだ」としながら、「子どもたちに統一の意味について教えている最中だ」と満足そうだった。

[朝鮮新報 2005.8.18]