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ARF閣僚会議 白南淳外相が演説 「核解決すればNPTに再加盟」

 朝鮮中央通信によると、白南淳外相は7月29日、第12回東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議で演説した。外相は、朝鮮半島の平和と安全は東北アジア地域の平和保障のための重要な要素になっているとして、朝鮮半島で不安定な現状況を打開し、恒久的な平和と安定を実現するための朝鮮政府の努力について強調。とくに、先軍政治が朝鮮半島で力の均衡を維持し、新たな戦争のぼっ発を抑止し、地域の平和と安定を保障する根本要因となっている点について指摘した。

 さらに、朝鮮半島の核問題も対話と協議を通じて平和的に解決するため最大の忍耐と伸縮性を発揮しているとして、「全朝鮮半島の非核化は金日成主席の遺訓であり、われわれの最終目標」だと述べた。

 これに関して1992年に朝鮮半島の非核化に関する共同宣言が発表されたことや、94年に朝米基本合意文が採択されたことが、全朝鮮半島の非核化を実現しようとする朝鮮政府の揺るぎない政治的意志の表れだと主張した。

 外相は「核問題が円満に解決されれば、われわれは核拡散防止条約(NPT)にも再加盟し、国際原子力機関(IAEA)の査察も受け入れる」と明言した。

 そして、6者会談は自主権尊重と平等の原則に基づいて、全朝鮮半島の非核化に向けた方途的問題を深く論議する実のある会談になるべきだと指摘。朝鮮はそのため、今回の会談で朝米間の敵対関係を清算して平和共存関係を法、制度的に構築し、朝鮮半島の北と南から一切の核兵器を撤廃し、外部からの核兵器と核物質搬入の可能性を根源的に封鎖し、米国がわれわれに無条件的な核不使用保証を提供することによって、朝鮮半島とその周辺で米国の核脅威を終息させることを共通の認識として核問題を完全無欠に解決する実践的方途を示したと強調した。

 また、あらゆる形態のテロに反対するわが朝鮮政府の一貫した政策から、本会議で包括的な反テロ措置を反映したARF声明を採択することについて肯定的に評価するとも述べた。

ラオス首相らと会見

 白外相は、ラオスのブンニャン・ウォラチット首相と7月30日、会見。白外相は29日にカナダのピエール・ペティグルー外相、インドネシアのハッサン・ウィラユダ外相、欧州連合(EU)のハビエル・ソラナ共通外交・安全保障政策上級代表と各々会見した。白外相一行は2日に帰国した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.8.4]