平壌で民族作家大会 統一文学賞も制定 「6.15文学人協会」結成へ |
【平壌発=姜イルク記者】分断史上初めて、北と南、海外の文学人が一堂に会した。「6.15共同宣言実践のための民族作家大会」が7月20日、平壌の人民文化宮殿で開かれた。大会では、内外文学人の共通の組織として「6.15民族文学人協会」を結成することなどを盛り込んだ大会宣言文が採択された。大会参加者らは白頭山で「統一文学の夜明け」の集いを開いた。 一つの母国語で
大会には、朝鮮作家同盟中央委員会の金炳勲委員長を団長とする北側代表団、民族文学作家会議の高銀統一委員長を団長とする南側代表団、文芸同中央の金正守委員長を団長とする在日本朝鮮作家代表団をはじめ在日、在中、在米の同胞文学人らが参加した。 開会の辞に続き、北と南、海外から送られた祝電が紹介されたあと、名誉賓客らが演説した。 朝鮮の盧斗哲副総理は、大会が6.15実践のための民族文学発展において、新たな転換を起こす歴史的会合になるとの確信を表明した。 6.15共同委員会の白楽晴南側常任代表は、分断は文学までも分かれさせたが、この場は南と北、海外で一つの母国語をもって活動する作家の想像力を復元させ治癒する場だとして、統一の新時代を開くうえで母国語の文学が堂々と寄与するものと信じると述べた。 大会では、@6.15統一時代の民族文学作家の任務と役割についてA「6.15民族文学人協会」結成についてB「6.15統一文学賞」制定について−の3つの議題について報告と討論が行われた。 大会で採択された宣言文では、▼6.15共同宣言を祖国統一の唯一の里程標とし、確かに擁護し最後まで固守する▼「わが民族同士」の旗印のもと民族自主、反戦平和、統一愛国の精神で文学創作にまい進する▼思想と信仰、出身地域と立場を超え団結し、民族文学活動で連帯と連合をより活性化する▼内外の民族文学人との共通の組織として「6.15民族文学人協会」を結成し、その活動に積極的に参加し、協会機関誌「統一文学」を発行する▼祖国統一運動に文学で貢献する人々に、民族の表彰として「6・15統一文学賞」を授与することを支持し、すべてがその受賞者の栄誉を担うために力強く努力する−などの行動計画を明らかにした。 力強い推進力に 民族作家大会は統一文学、民族文学が統一時代の流れを後押しする、もう一つの力強い推進力になるという点でより大きな意味を持つ。 「多少遅い感はするが」 開幕の辞を述べた朝鮮作家同盟中央委員会の金炳勲委員長は、民族文化人らの会合が初めて開かれたことに言及しながらこう述べた。 6.15共同宣言発表後、労働者、農民、青年学生、女性など各分野と団体間で交流協力事業が活発に行われてきたが、文学人らによる会合は今回初めて開かれた。6.15以後はもちろん、8.15光復後も初めてだ。 1989年に板門店で北南作家会談が日程に上ったことはあるが実現しなかった。昨年8月に北南作家大会の開催でいったん合意を見たが、北南関係のこう着によって延期。6.15共同宣言発表5周年を機に北南関係が良好に発展する中での大会実現となった。 [朝鮮新報 2005.8.4] |