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大同江パン工場後援へ 南の国会議員らキャンペーン

 4月1日から生産を開始し、日に1万個のパンを製造している大同江パン工場の後援に南の国会議員が多数参加することになった。

 「北の子ども栄養パン工場事業推進本部」(以下パン工場事業本部、リ・ミヘ部長)とパン工場事業本部国会議員運営理事会は21日、国会議員会館玄関ロビーで後援募金キャンペーンのイベントを開いた。「統一使用済みカートリッジ回収箱」と「100日間の愛の栄養パン貯金箱」を手に、募金に参加するよう訴えた。

 「統一使用済みカートリッジ回収箱」設置は、各議員室の部屋などで使われる印刷機から出る使用済みカートリッジを回収し、リサイクル業者に引き取ってもらい、それから得た利益を後援資金にあてようというもの。「貯金箱」の方は各議員室に置いてもらい、100日後に回収する。

 この日のイベントは午前11時から、金元基国会議長をはじめとする開かれたウリ党、ハンナラ党などの議員、リ・ミヘ部長らが参加して行われた。「冬ソナ」の金次長として日本でも知られるタレント、クォン・ヘヒョさんの姿もあった。

 金議長はあいさつで、「『南北栄養パン助け合い事業』は南北経済協力の成果を超えて、同胞愛と人道主義精神に基づき、持続的に発展させなければならない。われわれ全員の課題となっている」と語った。

 ウリ党の金賢美議員は、「5000ウォンあればパンを30個作れる。北の子どもたちの1カ月間の昼食を解決できる」と述べ、ハンナラ党の高鎮和議員も、「このイベントの後にはほとんどの議員がキャンペーンに参加してくれるだろう」と期待を露にした。

 ウリキョレ(わが民族)一つになる運動本部女性委員会代表団の一員として5月30日に大同江パン工場を訪れたクォン・ヘヒョさんは、「実際には、喜びよりやらなければいけないことが多いと感じた」と協力を訴えた。

 リ部長はこの日のイベントの意義について、「後援事業に各界各層が参加したこと自体に意味がある」としながら、「想像以上に多くの人が統一に対する熱望を持っていることを感じた」と語った。

 大同江パン工場は昨年9月、北側の民族和解協議会のパク・ヨンフィ女性部長とリ・ミヘ部長の間で意向書を作成したあと、11月に合意書を交換。4月1日からパンの製造を始めている。北の子どもたちに栄養価の高いパンを食べさせてあげようというのが目的。

 さる5月30日から6月2日まで、リ部長を団長とする南のウリキョレ一つになる女性委員会代表団が平壌を訪問。大同江パン工場も視察した。

[朝鮮新報 2005.6.23]