米が認め尊重するなら7月中に6者会談復帰 鄭特使との会見で明言 |
鄭東泳・統一部長官は17日、仁川国際空港で今回の訪北について次のように発表した。 大統領特使の資格で今日午前11時から午後3時50分まで、金正日国防委員長と面談した。 この席で北の核問題解決と南北関係発展に関する盧武鉉大統領の口頭メッセージ(親書)を伝達し、核問題をはじめ政治、経済、軍事、人道主義懸案について討議した。 金正日委員長は核問題と関連し、第一に北南の非核化宣言は有効であり、これは金日成主席の遺訓だと明らかにした。第二に北は6者会談を一度も放棄したことはなく拒否したこともない、第三に米国がわれわれをないがしろにするので立ち向かおうとしたまでだが、相手方がわれわれを認め尊重しようとの意思が確かならば、7月中にも出られる。しかし、この問題は米国ともう少し協議してみなければならない、と述べた。
金委員長はまた、8.15離散家族再会の再開に対するわれわれの提案を受け入れた。 これにともない、来る8月15日、金剛山で第11回南北離散家族再会行事を行うことで合意した。 金委員長はまた、8.15行事に重みのある北側当局代表団を派遣すると明らかにした。 金委員長は閣僚級会談で論議されるであろうが、将官級軍事会談を再開し、とくに西海北方限界線(NLL)を取り巻く不安定だった情勢を解消し、軍事的緊張を緩和すべきとの点を強調した。 一方、鄭長官はこの日午後、ソウルの南北会談事務局で記者会見し、金委員長が10日の韓米首脳会談の結果を肯定的に評価しながら、「その後、米国の態度を注視している」と述べたと語った。 また、金委員長が「北は核兵器を持たねばならない理由はない。ただ、米国がないがしろにするので、自衛的次元から立ち向かわねばならないと思った」と明らかにしたと伝えた。 とくに、金委員長は「核問題が解決されれば核拡散防止条約(NPT)に復帰し、国際原子力機関(IAEA)の査察を含めたすべての国際査察を受け入れ、徹底的に検証を受ける用意がある。一つも残す理由はない。すべてを公開してもよい」と述べた。 また、「朝米間の2者安全保障より多者安全保障の方が勝っている」との鄭長官の提案に対して、「一理ある。今後慎重に検討してみる」とし、(南政府の)「重大提案」にも「慎重に研究して回答する」と述べたと鄭長官はつけ加えた。 金委員長はブッシュ大統領を閣下と呼びながら、「悪く思う理由はない。私のこのような考えを公開しても構わない」と語った。 鄭長官は、「金委員長が(ソウル)答礼訪問について言及したか」との質問に、「適切な時期がくれば実現するだろうと答えた」と述べ、「金委員長が金大中前大統領を『いい季節に招請する』と明らかにした」と話した。 鄭長官は、「金委員長は盧大統領に特別なあいさつを伝えるよう繰り返し要請し、大統領が韓米首脳会談をはじめ朝鮮半島の平和のためにさまざまな努力をしていることをありがたく思っていることを何度も強調した」と指摘した。(聯合ニュース) [朝鮮新報 2005.6.21] |