〈6.15共同宣言発表5周年記念民族統一大祝典〉 全民族的な運動機構に |
「6.15共同委員会」の発展を
6.15共同宣言発表5周年記念民族統一大会が15日、4.25文化会館で行われ、北南、海外代表団メンバーと当局代表団メンバー、平壌市内の勤労者らが参加した。大会では、新たに結成された「6.15共同委員会」を全民族的な統一運動機構としてより発展させることが強調された。 大会ではまず、「6.15共同宣言実践のための北・南・海外共同行事」北側準備委の安京浩委員長、南側準備委の白楽晴委員長、海外側準備委の郭東儀委員長がそれぞれ報告し、北南、海外の代表が演説した。 発言者は一致して、共同宣言発表後の5年間について振り返ったうえで、外勢の分裂策動に団結の戦略で立ち向かわなければならず、民族共助の威力で同胞の運命と利益を守らねばならないと強調。共同宣言履行のための方向と課題を提示した。 大会では「民族統一宣言」が発表された。 宣言は、▼わが民族同士力を合わせて自主的に祖国統一の歴史的偉業を成就させる▼6.15共同宣言発表の日を「わが民族同士の日」と定め民族共同で記念する▼民族共同の利益を最優先に置き、当局間、民間同士の共同歩調を図り連帯を強化し多方面的な協力を強化する▼核戦争の危険を除去し平和な暮らしの基盤を築く▼6.15共同委員会を、全同胞を団結させ祖国統一運動を民族挙げて力強く推進していく最も幅広く威力ある統一愛国運動機構として強化発展させる−ことを宣言した。 そのうえで、統一の転換的局面を整え民族の尊厳と栄誉をとどろかせることを誓い合った。 大会では6.15共同委員会を「共同宣言の精神にのっとって力強く前進してきた北・南・海外の民族統一運動の貴重な結晶体」(宣言文)であると結成意義を強調した。 これまで民間運動団体の交流協力事業は団体別、階層別に行われてきたが、これらを統括し力量を結集させるための常設機構を設ける必要性が指摘されてきた。北と南、海外の代表は今年3月、6.15共同行事準備委員会を結成し祝典準備を進めてきた。 この準備委員会が母体となって今回、「6.15共同委員会」という常設機構が新たに設けられた。 安京浩委員長は大会報告で、「6.15共同委員会は、民族のメンバーなら誰に対しても門戸を開いている」と指摘し、「同委員会を絶えず拡大発展させ、全同胞の支持と声援のもとで生き生きと前進する、名実共に全民族的統一機構としてより発展していくだろう」と強調した。【平壌支局】 「民族統一大祝典」で発表された「民族統一宣言」 6.15共同宣言発表記念日を制定 15日に4.25文化会館で開かれた6.15共同宣言発表5周年記念民族統一大会で発表された「民族統一宣言」は全文次のとおり。 6.15共同宣言は、わが民族の前に祖国統一の活路を切り開いた民族自主の宣言、反戦平和の宣言、民族大団結の宣言である。 この5年間、わが民族は6.15共同宣言が切り開いた道に沿って祖国統一に向かう大きな歩みを踏み出した。 全民族が祖国統一の主体であることを深く認識した。 民族内部から反目と対決の過去を払拭し、和解と団結の今日をもたらした。 断ち切られた血脈は一つにつながり、障壁は外見としてのみ残っている。 6.15共同宣言の正当性と生命力は現実によって実証され、共同宣言の精神は全民族が支持する共通の愛国理念となった。 われわれは今や、祖国統一の新たな局面を迎えている。 われわれは、本大会で祖国統一の明るい未来を確信しつつ、全民族が力を合わせて自主的平和統一の新たな転機を開くため、次のように厳かに宣言する。 1、6.15共同宣言が切り開いた道に沿って北と南が共存、共栄し、一つの民族として生きようとするのはわが同胞の一様な念願であり、意志である。 われわれは、歴史的な6.15共同宣言にせん明されているとおり、わが民族同士で力を合わせて自主的に祖国統一の歴史的偉業を成就するであろう。 2、2000年6月15日は北と南が祖国統一の新しい時代を切り開いた歴史的な日である。 われわれは、民族の運命開拓において転換的意義を持つ6.15共同宣言が発表された日を「わが民族同士の日」(6.15共同宣言発表記念日)と定め、民族共同で記念するであろう。 3、6.15共同宣言を徹底的に履行する基本方途は同族間の共助実現にある。 われわれは、民族共通の利益を優先視し、当局間、民間同士の共同歩調を図って連帯を強化し、多面的な協力を強化していくであろう。 4、平和なしに平和統一はありえず、民族の共同繁栄もありえない。 われわれは、全民族の団結した力でこの地から核戦争の危険を取り除き、平和な暮らしの基盤を築いていくであろう。 5、6.15共同委員会は6.15共同宣言の精神にのっとって力強く前進してきた北・南・海外の民族統一運動の貴い結晶体である。 われわれは、6.15共同委員会を6.15共同宣言を支持する全民族を一つに団結させ、祖国統一運動を民族挙げてのものとして力強く推進させるもっとも幅広く威力ある統一愛国運動機構に強化、発展させていくであろう。 祖国統一の新しい時代を切り開く祖国統一の主人は全民族である。 われわれは、6.15共同宣言発表5周年にあたる今年、自主、平和、統一をめざす民族大行進を推し進めることにより、祖国統一の転換的局面をもたらして民族の尊厳と栄誉を全世界にとどろかすであろう。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2005.6.18] |