6.15共同宣言発表5周年、金剛山観光客100万人突破で金剛山で「開かれた音楽会」 「わが民族同士」理念の結実 |
【平壌発=姜イルク、盧琴順記者】6.15共同宣言発表5周年と金剛山観光客100万人突破を記念する北南共同行事が8日夕、金剛山で行われた。同行事は南のKBSが企画したもので、音楽番組の一つである「開かれた音楽会」収録のために行われた。同音楽会が北側で行われるのは今回が初めてで、北南のアーティストが多く出演した。 世界的な観光地に
行事には、北側から李種革朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)副委員長をはじめとする関係者と江原道高城郡人民委員会の職員と地域住民が、南側から金潤圭現代峨山副会長、韓完相大韓赤十字社総裁、「基善氏(開かれたウリ党)をはじめとする国会議員と関係者、観光客らが参加した。 行事では、北と南の代表がそれぞれ演説。金潤圭副会長は、「観光客の100万人突破は、6.15共同宣言に沿って南北すべての関係者の協力、激励、関心があったために可能だった」「金剛山観光は100万人時代を迎え、ゴルフ場、宿泊施設、娯楽施設など大規模な投資が実現している。金剛山は南北の和解と平和を固め、民族経済を豊かにする世界的な総合観光地に変ぼうするだろう」と述べた。 李種革副委員長は、「北と南が力を合わせて開拓してきた金剛山観光客100万人の突破は、分裂売国勢力に対する統一愛国勢力の勝利であり、6.15時代と『わが民族同士』の理念の結実」だと指摘。「私たちは今後も金剛山観光をはじめとする経済協力事業をさらに活性化させ、民族共同の繁栄を模索し祖国統一の転換的な局面を切り開くために努力するだろう」と強調した。 「前夜祭のよう」
行事では、ちょうど100万人目となった観光客に花束が贈呈されたのに続き、北と南のアーティストが出演した公演が行われた。 金剛山芸術団、平壌牡丹峰サーカス団が出演した北側の公演は、「パンガプスムニダ(お会いできてうれしいです)」で幕を上げ、南でも広く知られている「フィッパラム(口笛)」「ウリヌンハナ(私たちは一つ)」などの歌が披露された。 南側からは、10余人の著名なアーティストとともにKBS管弦楽団、子ども合唱団などが出演し、「ソウルから平壌まで」「愛しい金剛山」「友よ」などの歌が披露された。 仕事で業績を上げた賞として金剛山に初めて来たというソウル市内の会社員(37)は、「初めての観光で6.15を記念する行事に参加できてラッキーだった」「こうして金剛山に来られたのも6.15のおかげ。6.15の意義を再確認できた。今後も南北交流がさらに活発になれば」と語った。 ソウル市内にある同じ小学校の学父母同士で来たという6人のグループは、「6.15共同宣言発表5周年記念行事を南北の官民が一緒にやるといううれしいニュースを聞いたが、今日の行事は前夜祭のよう。参加できて光栄だ」と話していた。 2700の客席を埋め尽くした観客らは、統一旗を手に熱狂しながら、統一への思いを胸に舞台に立った北南のアーティストたちに惜しみない拍手を送っていた。 [朝鮮新報 2005.6.16] |