仁川市代表団が訪北 アジア大会 平壌、仁川が共同誘致へ |
北側民族和解協議会と5項目の合意
安相洙市長を団長とする南朝鮮の仁川市代表団が5月30〜6月2日、平壌を訪問した。 代表団は滞在中、万景台を訪問したのに続き、万景台学生少年宮殿を参観。妙香山の国際親善展覧館、平壌地下鉄、西海閘門、南浦港などを見てまわった。 また、安相洙市長は2日、仁川市議会議長をはじめとする一部の代表団メンバーとともに、楊亨燮最高人民会議常任委員会副委員長と談話を交わした。 平壌訪問を終えた安市長は2日、仁川空港で記者会見を開き、「仁川と平壌が2014年アジア大会の共同誘致を推進することで合意した」と指摘。「今月末までにアジアオリンピック評議会に共催申請書を出す計画」「北側と常設協議体を作り、共同誘致活動と共催申請などを推進する」と述べた。 また、仁川市と北側の民族和解協議会が▲多方面での協力交流事業を引き続き推進すること、▲2014年アジア大会共同誘致の推進、▲2005年に仁川で行われる第16回アジア陸上選手権への北側選手団の参加、▲スポーツ、文化、芸術分野での協力事業の推進、▲日本の独島再侵略野望への共同対処など5項目で合意したことも明らかにした。 一方、「合意こそされなかったが、開豊工業団地の造成と江華−開豊をつなぐ橋の建設問題を、開城工業団地の推進状況を見ながら検討することにし、韓・中・日の3カ国が来年3月の開催を構想している『北東アジアサッカー大会』への参加を、北側が前向きに検討することで話がまとまった」と述べた。 安相洙市長は、「文化やスポーツ分野に限られた交流ではあるが、(これを機に)南北交流が急速に活性化することを期待する。滞っている南北関係がある程度改善されるきっかけになれば」と、平壌訪問の意義を強調した。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2005.6.4] |