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北南大学生が金剛山で交歓会 「統一運動の先頭に」

 6.15共同宣言実践と反戦平和、民族共助実現のための北南大学生交歓会が5月23、24の両日、金剛山で行われ、朝鮮学生委員会代表団、6.15共同宣言実践のための南側大学生運動本部代表団に所属する北南の学生らが参加した。2日間という短い期間ではあったが、学生たちは互いに交流を深め、統一運動で先頭に立っていく決意を新たにした。

熱い思いと決意披露

 交歓会では開閉幕式のほか、北南大学生の決意フォーラム、北南の大学生が準備した芸術公演、三日浦共同登山など多彩な行事が行われた。

 朝鮮学生委員会の厳正哲委員長は、23日に行った開幕演説で、青年学生がこれまで民族の自主と大団結、祖国統一をめざす運動の先頭に立って力強く前進してきたように、新世紀にも6.15共同宣言の旗じるしを高く掲げて民族の自主権を守り、早期統一を実現するための道で青春を輝かせようと訴えた。

 決意フォーラムでも、北南の大学生らが次々と演壇に立ち、統一への熱い思いを口々に語った。

 彼らは、6.15共同宣言の基本精神であるわが民族同士の理念のもと、北南大学生の共助を積極的に実現し、6.15時代を輝かしていく道で常に先導者、先駆者になるべきだと強調した。

 また、すべての青年大学生が民族統一に対するあらゆる干渉を退け、この地に核戦争の暗雲を引き寄せる戦争策動を阻止、破たんさせる運動を繰り広げるとともに、日本の極右保守勢力の領土膨張野望と歴史わい曲策動が危険な段階に入っているなか、北南大学生が独島死守闘争の柱、砦になろうとアピールした。

 交歓会では、統一への道で先導者の役割を果たす北南大学生の決意を込めた北南大学生民族自主、反戦平和共同宣言が採択された。

涙の出会いと別れ

 今回の交歓会でもっとも印象的だったのは、双方大学生たちの出会いと別れの瞬間だった。

 23日の開幕式では、北の大学生らがすべて着席するまで、南の大学生が立ち上がり「祖国統一」を連呼した。感極まって涙を流す南の大学生も多かった。交歓会が終わり、北の大学生たちがバスに乗りこんだあとも、南の大学生たちは彼らの手を固く握り締めながら涙で頬を濡らした。

 北南の大学生たちは、開幕式と決意フォーラムを終え、三日浦の共同登山で初対面した。彼らは、軽いジョークや真剣な討論などさまざまなテーマで話を交わしながら親交を深めていった。

 コ・イェジュさん(又石大2年)は、「こうして一緒に歩いても違和感がないのがとてもうれしかった。北の大学生たちも同じ気持ちなのでは」と初対面の印象を語った。

 金日成総合大学のパク・チャンミョンさんも、「これまでテレビでだけ見ていた南の大学生たちと実際に会えて本当によかった。6.15のもと、一日も早く外部勢力を追い出し祖国を統一できればということを伝えたかった」と述べた。

 一方、昨年行われた北南大学生行事に続いて、再会を果たした学生もいた。リ・ソンフィさん(金日成総合大学)はキム・ヨンファさん(培材大3年)との再会を喜びながら、「また会えるなんて夢にも思わなかった。あの時、家に帰って南の親友ができたことを両親に話した」と打ち明けた。

 同日夕に行われた宴会で、北南の大学生は「私たちは一つ」を合唱しながら、離れて暮らすことのできない同族であることを実感した。

 6.15共同宣言発表5周年を機に平壌では「民族統一大祭典」が盛大に行われる。8月15日には祖国光復60周年を記念して南で統一行事が行われる。これまで同様さまざまな曲折は予想されるものの、統一に向けた動きは着実にその幅を広げている。

[朝鮮新報 2005.5.31]