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民族古典文献遺産、「朝鮮経国典」

 朝鮮には、民族古典文献遺産が多いが、歴代国家の法制研究において貴重な文献資料である「朝鮮経国典」もその一つである。

 李朝成立初期の成文法典の起源となる「朝鮮経国典」は、高麗末期から李朝初期の儒学者である鄭道伝によって編さんされた。

 李朝封建国家の政治、経済、文化、軍事など社会制度全般に対する規定が記述されている「朝鮮経国典」は、その後の法典編さんに影響を及ぼした。

 また、当時の社会制度全般に対する規定が記述されていることにより、高麗末期から李朝初期の社会全般を研究するうえで貴重な史料となっている。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.5.30]