水の供給を滞りなく、平壌市各地域で水道管工事 |
【平壌発=李松鶴記者】2002年から本格的に始まった平壌市現代化改修工事。この事業はとくに今年、朝鮮労働党創建60周年(10月10日)に向け急ピッチで推し進められている。主に主要道路とその周辺の建物に対して行われている改修事業の大きな目的は、市民の住環境レベルの向上にある。アパートの内装とともに行われているのが上下水道の整備だ。老朽化した水道管を取替え、同時に、今まで水道水が行き届かなかった一部地域に対する拡張工事が活発に行われている。 冬に掘削、春から本格化
一連の平壌市現代化改修工事を押し進めているのは平壌市建設総局。昨年末から光復通りをはじめとする住居地で水道管取り替え工事を進めてきた。 寒さの厳しい冬の間、建設者らは掘削作業を先行させながら水道管を敷設。これまでに1000数百メートルの新たな水道管を配置した。 春になってからは、敷設工事が本格化。現場で工事を担当している労働者らも、ノルマ達成のためにさまざまな工夫を凝らしている。 中央暖房建設事業所の労働者らは、それまで1本ずつ敷設していた水道管を、2本の水道管をまず組み立てて敷設する工法を取り入れ、工事の進捗状況を早めている。 平壌市建設総局上下水道建設事業所の労働者らも、技術革新を押し進めるとともに合理的な作業工程を創案し、日ごと成果を収めている。 強度プラスチック管で 総局では、工事の進捗を早めるための計画を作成し、工事全般の進み具合を具体的に掌握するとともに、水道管を確保する作業も進めている。 水道管は、平壌日用品工場で生産される強度の高いプラスチック管が使われている。コスト削減になり、腐食しにくく衛生面においても優れているこのプラスチック管は、すでに中国で研究、導入されているものだ。同工場では、これを将来、市内すべての水道管、暖房管に利用できるよう大量生産を目指しているという。 一方、大同江区域上下水道管理所では、飲料水の供給を正常化するため、ポンプ運転工の役割と責任感を高めている。管理所では毎日ポンプを見て回り、設備の稼動状況と水を供給する上での問題点を把握し対策を立てている。 また、運転工らも水を効果的に供給するための合理的な案を作成し、実践に移している。同時に、ベアリングとボルト、ナットをはじめとする数十個の予備付属品を独自で確保。水を滞りなく供給している。 楽浪区域上下水道管理所でも水を十分に供給するため、設備の管理と補修を計画的に行いながら、設備運営にかかる技術規定と標準操作法を順守するよう要求性を高めている。 朝鮮では飲料水問題の解決を優先課題としている。 90年代の経済的困難の時期にも、平安南道陽徳地区に東洋ミネラルウォーター工場が建設されたのはその一例と言えるだろう。 水に対する市民の関心も高い。現在の水道管工事は市民の大きな関心の中で行われている。 [朝鮮新報 2005.4.11] |