市民に好評の普通江区域綜合奉仕所 理容、美容、レストランも |
【平壌発=李松鶴記者】昨年9月1日にオープンした普通江区域綜合奉仕所。理髪、美容室などの他、風呂やマッサージ、レストランなどが備えられた綜合施設として、市民らから好評だ。最近、平壌市では主要通り周辺にある住宅の改築、補修とともに、市民生活に直結する便宜奉仕施設(理髪、美容など生活するうえで欠かせない施設)の現代化にも取り組んでいる。 区域が独自に運営
現在、平壌市内の奉仕所はそれぞれ独立して営業している。「ここに来ればほとんどのサービスを一度に受けられるので、利用者からは『時間が短縮できていい』と好評」と話すのは、普通江区域綜合奉仕所の責任者キム・フィスクさん(39)。住宅地の近くにあるというのも人気の要因で、1日平均100人が訪れるという。 同奉仕所には、理髪(200ウォン)、美容(600ウォン)、風呂(200ウォン)、マッサージ(2000ウォン)の他、最近流行の美顔コーナー(3000ウォン)もある。 日本でいう「健康センター」のような綜合奉仕所は、平壌市の蒼光院や各地の恩徳院などがあるが、同奉仕所は普通江区域が独自に建設、運営しているもので、将来的にはここをモデルケースに平壌市内の各区域に綜合奉仕所が建設されるそうだ。 「今はまだ規模が小さいので、利用者の需要を完全に満たすことができていない。そのため2階を増築して、さらに多くの地域住民が利用できるようにしたい」とキムさんは語る。 ブームの男性美顔
現在、同奉仕所でひそかなブームを呼んでいるのが男性の美顔。 「美顔は女性がするものという固定観念がいまだに根強いが、ここに来る男性客は美顔を体験して肌にはもちろん、ストレス解消にも大いに役立つということを実感している」(キムさん) 利用者の一人であるチェ・ナムスさん(28)は、同奉仕所がオープンした頃からの「常連」で、最初は主に理髪、風呂などを利用していたという。「従業員に進められて美顔を始めたが、肌のつやはもちろん、ニキビが全部なくなった」。今では週2回はかならず美顔をするそうだ。 市民の要望に沿い
「苦難の行軍」と呼ばれる厳しい時期を乗り越えた朝鮮では現在、市民生活の向上に多くの力を注いでいる。 党創建60周年を控え、平壌市内の公共施設の補修、現代化とともに、主要通り周辺にある50年代に建設されたアパートでは、これまで共同で利用していたトイレを各戸に設置する工事が着々と進んでいる。 また、各区域にある便宜奉仕施設の現代化も盛んで、大同橋美容院、大城区域のリョンフン3洋服店などはその典型例といえる。 「市民のための便宜奉仕事業は、今後も彼らの要望に沿ったものに絶え間なく変えていかなければならない」(キムさん)というのが、一貫した国家の施策である。 [朝鮮新報 2005.3.31] |