朝鮮外務省代弁人 合同軍事演習に対応措置 |
朝鮮外務省スポークスマンは15日、米国が南朝鮮と共に南朝鮮の全域で「フォールイーグル」合同軍事演習と「連合戦時増援演習」を統合した大規模な戦争演習を繰り広げようとしていることに関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。
今回の演習(19〜25日)には、朝鮮半島の「有事」を想定して南朝鮮と米本土、海外駐屯米軍精鋭部隊と空母キティホークをはじめ核打撃集団が大量投入されるという。 この戦争演習は、その性格と規模、内容において徹頭徹尾、北侵を狙った核戦争演習である。 米国が、われわれの地下えんぺい壕破壊のための小型核兵器の研究に巨額の予算をつぎ込み、南朝鮮駐屯米軍は言うまでもなく、日本とグアム島などに駐屯している米空軍機まで南朝鮮に搬入して模擬核爆弾投下演習を行っているのはもはや秘密ではない。 ところが、今回は米国が核打撃集団まで動員した立体的な核戦争演習を強行することにより、朝鮮半島と東北アジア地域の情勢は新たな緊張局面に入っている。 われわれは、すでに朝米核問題を対話を通じた平和的方法で解決し、こう着状態にある6者会談にも条件が整えば参加するという原則的な立場を明らかにし、米国が対話の相手を否定する暴言を撤回して信頼できる誠意を示し、行動することを求めた。 しかし、米国はわれわれの正当な要求に大規模な核戦争演習で応えた。 結局、今回の軍事演習騒動は「朝鮮を敵視しない」「攻撃したり、侵攻する意図はない」と標ぼうした米国の主張がどれほど欺まん的なものであるのかを再度如実に示している。 明白なのは、わが人民が選択した思想と制度を必死になって拒否し、「転覆」しようとするブッシュ政権の真意と侵略的な本性はいささかも変わっていないということである。 米国は今回の戦争演習を通じて、南朝鮮駐屯米軍の使命を「広域機動軍」に変えたのに応じて、その作戦範囲をわれわれだけでなく、任意の時刻に朝鮮半島の周辺へ拡大できる能力を向上しようとする目的も追求している。 わが人民の自主的選択を否定し、朝鮮の「制度転覆」だけを追求している米国の極端な敵対企図に対処して、われわれは核兵器庫を増やすのを含め必要な対応措置を積極的に取っていくであろう。(朝鮮通信) [朝鮮新報 2005.3.17] |