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民主朝鮮が署名論評 対米追従に徹した安倍の制裁発動主張

 1日付の民主朝鮮紙は、「人気獲得を狙った政治ヒステリー」と題する署名入りの論評を掲載し、次のように指摘した。

 最近、日本の安倍自民党幹事長代理は口を開けば「対北経済制裁」について騒ぎ立てている。彼は、あちこちを回りながら、今こそ経済制裁を行う時期だの、対北経済制裁発動の環境が整っただのという妄言を並べ立て、直ちに対北経済制裁を行うべきだと力説した。

 安倍の妄言は、反朝鮮、敵視と対米追従意識が骨髄に徹した者の口からのみ飛び出る悪意に満ちたき弁である。

 安倍がわが朝鮮に対する「経済制裁」について騒ぎ立てたのは、今回が初めてではない。彼は折にふれて「対北経済制裁」を唱え、日本極右保守勢力の反朝鮮謀略騒動の先頭に立っている。特に、わが国に対する米国の孤立、圧殺策動が悪らつになるほどいっそう反朝鮮敵視策動に狂奔している。今回、わが国に対する「経済制裁」を発動すべきだという妄言を吐いたのもその一例である。

 問題は、安倍の体質化された反朝鮮ヒステリーがどこに目的を置いているのかということである。一言で言って、政治的野心を実現するための人気獲得を狙ったものである。

 現在、日本では極右保守勢力がのさばっている。彼らのなかで人気を上げてこそ、自分の政略的目的を達成できるというのが、政治ブローカーである安倍の打算である。このことから彼は、誰よりも極右保守勢力の反朝鮮敵視策動の先頭に立って、ありとあらゆる悪事を働いているのである。安倍のような者の策動によって、朝・日関係は両国人民の志向と要求に反して最悪の対決状態へとひた走っている。

 安倍の妄言は、わが朝鮮の尊厳と自主権に対する悪らつな冒とくであり、乱暴な侵害である。

 われわれはすでに、安倍をはじめ日本の極右保守勢力の悪らつな反朝鮮策動に対して一度ならず警告している。しかし、安倍をはじめ日本の極右保守勢力はわれわれの度重なる警告にもかかわらず、反朝鮮敵対行為を取り続けており、その度合いをいっそう高めている。これはわれわれとの対決を公然と宣布したことに他ならないもので、わが軍隊と人民の対日敵対感と怒りをいっそうかきたてている。

 現在、わが軍隊と人民は、朝鮮民族に犯した日本の過去の罪悪を総決算して積もり積った民族の恨みを晴らす意志と覚悟に満ちている。

 日本の極右保守勢力は、悪らつな反朝鮮敵視策動が招く破局的な結果について熟考し、今からでも分別のある行動を取るべきである。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.3.5]