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祖国統一研究院 南朝鮮占領米軍 環境破壊実態を告発する白書発表

 祖国統一研究院は21日、南朝鮮占領米軍基地で最近、米軍が働いた環境破壊の実態の一端が露になって全同胞の憤激をかきたてていることに関連し、米軍がこの60年間、南朝鮮を占領して働いた環境破壊犯罪の真相を全世界に告発する白書を発表した。

 白書は、世界各国に850の米軍基地があるが、南朝鮮のように米陸、海、空軍の各兵種がちょう密に配備され、膨大な敷地を占めている所はどこにもないとし、次のように指摘した。

 現在、南朝鮮には101の各種米軍基地があり、それが占めている面積は7320余万坪に達する。

 南朝鮮で田畑や山林、工場や商業地域などを除いた純然たる住民居住地は合わせて1億坪をやや超えるが、この住民居住地にほぼ匹敵する膨大な面積を3万7000余人の米軍が占めている。

 南朝鮮占領米軍が兵営敷地用として使っている耕地だけでも45万ヘクタールに達し、米軍専用射撃場の面積は数千万坪に達している。

 米軍基地によって奪われた領土の大きさは計ることができるが、占領軍によって無残に破壊され、傷ついた領土は何によっても補償することができない。

 ソウル都心の82万坪の敷地を占めている竜山米軍基地区域に駐屯している米軍は、各種の汚染性油と1キロメートル離れていても臭いが鼻をつく発ガン性物質を垂れ流して82万坪のうち、49万1000坪を汚染した。

 江原道原州市のキャンプ・ロング、京畿道烏山市の米空軍基地と坡州市の米第2師団キャンプ・ハウスなど米軍基地のある大部分の地域も著しく汚染されている。

 南朝鮮占領米軍が連日繰り広げる北侵戦争演習もまた、深刻な環境破壊をもたらしている。米軍の狂気じみた戦争演習により、白頭大山脈の中枢を成す太白山脈の200万坪が掘り崩されて山脈が完全に断ち切られる状況にあり、京畿道華城市梅香里の沖合にある大きな岩島は、米軍の模擬核爆弾投下演習によって15メートルも低くなって形状が全く見分けられなくなった。

 梅香里にある米戦闘爆撃機の核爆弾投下演習場には、群山、烏山、水原、大邱などの米空軍基地から一日に90余機の戦闘爆撃機が飛来して模擬核爆弾投下演習を行っている。

 この米空軍機の騷音によって梅香里地域住民の80%が聴覚障害、目まい、消化不良、けいれん発作、死産するなどの疾病を患っている。

 烏山の米空軍基地周辺の住民も騷音による精神障害と心臓病、幻覚症状に苦しんでいる。

 最近、米国と南朝鮮当局間に行われている南朝鮮占領米軍再配置問題に関連する「協議」で米軍は、あたかも大きな恩恵を施すかのように自分らが今までに管理していた基地のうち、28の基地区域を2011年までに南朝鮮に「返還」すると公言した。米軍は、ソウルの竜山米軍基地82万坪のうち、78万坪を2008年まで「返還」する代わりに、平沢と烏山地域にその4倍以上の349万坪の代替地を新たに要求した。

 南朝鮮占領米軍基地問題は、米国にとって3万7000余人の米軍駐屯問題であるが、南朝鮮にとっては4800余万人の生死存亡に関連する問題である。

 外部勢力のいない地に民族の真の生がある。全同胞は民族自主、反戦平和、統一愛国の3大共助の旗じるしのもとで南朝鮮から米軍を完全に追い出し、統一された祖国を次代に譲り渡すべきである。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.2.26]