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強制連行被害者・遺族協が談話 遺骨問題解決と補償を

 朝鮮人強制連行被害者・遺族協会(被害者、遺族協)のスポークスマンは27日、日本当局の非人道的な態度と立場によって朝鮮人強制連行犠牲者の遺骨問題が解決されていないことで談話を発表し、日本政府に▼遺骨問題の真相究明、▼被害者と遺族への公式謝罪と補償、▼被害者の遺骨を探して彼らの故郷、または家族が住んでいる所に葬る実践的措置を講じることを要求した。

 談話の要旨は次のとおり。

 日本当局は60年間、あらゆる謀略と権謀術数を弄して朝鮮人強制連行、強制労働犯罪をはじめ重大人権侵害犯罪に対する国家的責任を必死になって否定、回避し、われわれの過去の被害者と遺族に対していかなる謝罪や補償もしていない。

 今も、日本の各地には日帝によって強制連行、拉致されて犠牲になった数多くの朝鮮人の遺骨が放置されている。

 日本当局の反人倫的な態度と立場のせいで、未だに日本に放置されている朝鮮人強制連行犠牲者に対する遺骨の総数と、彼らがどこで、どのようにして死亡し、処理されたのかに対する真相が究明されていない。

 東京都目黒区にある祐天寺にも、1100余人の朝鮮人強制連行犠牲者の遺骨名簿があるという。

 朝鮮人強制連行の真相を調査する日本のある民間団体は最近、日本軍国主義の象徴である「靖国神社」にこの遺骨名簿に記入されている一部の朝鮮人強制連行犠牲者の位牌があるという驚くべき事実を日本の厚生労働省の資料を通じて確かめた。

 われわれは、日帝によって父母妻子と生き別れになり、あらゆる苦痛と屈辱を強いられたあげく、犠牲になって遺骨さえ残せなかった朝鮮人強制連行犠牲者の位牌を極悪な日本のA級戦犯の位牌と並べて置き、過去の侵略史を美化し、戦犯を称えることに悪用している日本当局の厚顔無恥な白昼強盗さながらの行為に対してさらなる怒りを禁じえない。

 これは、日帝に対する積りに積った恨みと憤りを抱いて無残な死を遂げたすべての朝鮮人強制連行被害者と、帰れなかった血肉への思いで胸を焦がしているわれわれの遺族に対する耐えがたい冒とくであり、許しがたい人権侵害犯罪である。

 日本当局は、血なまぐさい侵略戦争に出て悲惨な運命を免れられなかった旧日本軍軍人の遺骨収集のため国内と海外で数百回にわたる実地調査を行い、1999年からは収集した遺骨に対するDNA鑑定を実施するなど、600億円以上の莫大な資金をつぎ込んだという。

 過去の侵略戦争によってはかり知れない被害と苦痛を受けた他国の被害者に対しては背を向け、歴史の厳しい審判を受けた自国の戦犯に対しては口を極めて称え、過去の侵略史を美化している国はこの世に日本しかない。

 われわれは、日本の敗北60年にあたる今年、朝鮮人強制連行犠牲者の遺骨問題に関連して日本政府に次のように強く要求する。

 第1に、日本政府は朝鮮人強制連行犠牲者の遺骨問題に対する真相を徹底的に調査、究明し、その全ぼうを早急に公開し、

 第2に、日本政府は遺骨問題に対する国家的責任を認め、すべての被害者と犠牲者遺族に公式に謝罪して十分に補償し、

 第3に、日本政府は遺族の要求に従って犠牲になった朝鮮人強制連行被害者の遺骨をすべて探し出して彼らの故郷、または家族が住んでいる所に手厚く葬る実践的措置を講じるべきである。

 被害者として、犠牲者遺族として日本から謝罪と補償を受け取るのは誰も難癖をつけることのできないわれわれの当然の権利であると同時に、民族の尊厳を守るための重大な民族史的課題である。

 われわれは今年、北・南・海外の全朝鮮同胞と世界の各国と地域の人権擁護団体、市民団体、人士と緊密に連帯して朝鮮人強制連行犠牲者遺骨問題をはじめ日本の重大人権侵害犯罪の清算を早めるたたかいをいっそう果敢に繰り広げるであろう。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2005.1.29]