福岡初級創立45周年記念学芸会 「感謝の心をこめて」 |
福岡朝鮮初級学校創立45周年記念学芸会「感謝の心をこめて」が4日に行われ、保護者、同胞、日本学校の生徒と教員、近隣住民など400余人が観覧した。 学校が45周年を迎えられたことへの感謝の気持ちをテーマにしたこの日の公演は、民族教育の始まりを解説するスライドと口演「ハッキョが歩んできた道」で幕をあげた。
舞台では民族教育の正当性と学校でのウリマル学習の実効性を生徒の姿を通じて示した、1年生の「キムチが一番だ」、2年生の歌とチャンダン「ノドゥルカンビョン」、3年生の重奏「オンヘヤ」など、さまざまな演目が披露された。 また同校で行っている英会話教室の成果を発表した高学年生の英語合唱「DO-RAY-ME-SONG」「If you're happy and you know it」は観客の注目を集めた。 日ごろのクラブ活動の成果を発揮した声楽部、舞踊部、民族打楽部の演目は、日本の観客たちを魅了した。 また、幼稚班の園児たちによる演劇と遊戯に、観客からは温かい眼差しと惜しみない拍手が送られた。 とくに1世たちの思いを忘れることなく、学校を守っていこうという決意を表した演劇「筑豊の地を訪ねて」、1世たちと高学年生の演劇、合唱「故郷の春」は観客たちの感動を誘った。
学芸会は、全校生徒の合唱「ヨンチョリの夢」で幕を閉じた。生徒たちの「学校は私たちの故郷だ」という台詞は、民族教育の未来を思う観客の胸を熱くした。 学芸会は学校のために情熱を注いできた1世たちと同胞、保護者たちの熱意が込められたもので、観覧者たちはウリハッキョの大切さを再確認したようだった。 学芸会を観覧したハルモニは、「昔のことを思い出しながら、今日ほどあのときの苦労を誇りに思ったことはなかった。私たちを大事に思ってくれる子どもたちの気持ちがありがたかった」と語った。 「オモニ会」のあるオモニは、「公演を見て感動したという言葉しか思い浮かばない。生徒数も少ないのに、演目すべてが感動的だったことを感謝している」。 日本学校の教員は、「みなさん、なんて温かい気持ちになれたことか。私たちが大切であると思いながらつい忘れてしまいそうな、人へのやさしさ、あたたかさ、感謝する心、親、祖父母を大切にすること…。大人であり社会人である自分がやらなければ、と思い出させてくれました。みなさん本当にありがとう」と感想文に残した。【福岡初級】 [朝鮮新報 2005.12.27] |