尼崎東初級と尼崎市立金楽寺小学校 児童による相互授業参観 「心の隔たり」なくそう |
尼崎東朝鮮初級学校と尼崎市立金楽寺小学校の両校児童による授業参観が11月29日、12月9日の両日行われた。 わずか200メートルしか離れていない両校は、過去にも数回交流会をしてきた。しかしそれだけでは児童の間の「心の隔たり」は残ったままで、それを打開しようとこの数年、活発に交流を行ってきた。
尼崎東初級オモニ会と金楽寺小学校のPTAとの交流や、相互のイベントにお互いが屋台を出店するなど、児童と共に保護者の往来も活発に行われている。 そんな中、金楽寺小学校の4年生担当の先生から交流をより深めて児童たちの「心の隔たり」をなくそうと、そして「近くて遠い学校」から「近くて近い学校」にと目標を掲げ、お互いの理解を深めていこうとの提案があり、その第一歩として児童たちによる授業参観が行われた。 尼崎東初級の4、5、6年生31人に対し金楽寺小学校は4年生だけで60人と数こそ違うが、実際に授業を参観しあって児童たちはお互いのことを知り、朝鮮学校も日本の学校も何ら変わりはないんだということを認識していた。授業での共通点も違いも知り、この日をきっかけに友情を深めようとする気持ちが全員に芽生えたようだった。 両校では1月から4年生同士の交流会を再スタートさせる予定で、これからもより良い「近所づきあい」を目指して友好を深めようと考えている。 また尼崎東初級は、新年に地域の市民が集う「ふれあいコンサート」や近くの診療所が催す親ぼく会に舞踊部とコーラスが出演する予定だ。 同校ではこのような活動を通じて同胞はもとより、地域の日本の住民からも愛される学校になるように小さな活動から広げていく決意だ。【尼崎東初級】 [朝鮮新報 2005.12.21] |