大阪朝高で学父母と教職員ら 初の「一日労働」 |
「ハッキョのため、汗を流そう」 大阪朝鮮高級学校で4日の日曜日、教職員と学父母ら60人が集まり「一日労働」が行われた。校舎内のペンキ塗り、文化会館地下にある建物の解体と清掃作業、また、オモニ会はグラウンド側にある雑草取りや花畑のガーデニングを行った。同校で学父母らと教職員らが集まって「一日労働」をするのは初めてのこと。禹龍漢・教育会副会長は、「初、中級部では一日労働はよく行われているが、高級部ではやろうと思ってもなかなかできなかった。同胞たちと共に学校のために少しずつでも汗を流すことは大切だ」と語る。 休日を返上して
校門をくぐると、サッカー部専用バスに朝鮮語で書かれた大きな張り紙が目に飛び込んできた。 「学校を愛する運動に参加してくれた同胞学父母たちを歓迎します(학교를 사랑하는 운동에 참가해주신 동포학부모들을 열렬히 환영합니다)」 休日を返上しての作業、アボジ、オモニたちの気合いの入った表情に意気込みが感じられた。
「学校のためにできるかぎりのことをしよう」 午前9時から始まった「一日労働」。終了予定時刻は午後2時だ。首にタオル、頭にも鉢巻をするようにタオルを巻き、アボジたちは準備万端。オモニたちも頭に帽子、手には軍手をしてガーデニングに取り掛かった。 文化会館地下にある使われなくなった木造の部室。アボジと教員たちの手で一つひとつ取り壊されていった。取り壊すたびにほこりで顔が真っ黒。そんなことは関係もなく黙々と作業に明け暮れた。 一方、校舎の廊下の壁と教室のペンキ塗りもじっくりていねいに行われた。参加者らの熱心な働きによって、予定時間よりも2時間も早く作業を終えた。 「学校は自分の家」
午後12時。作業のあとは待ちに待った焼肉だ。 「今日の作業の満足度は?」「100%に決まってるやんけ」 ビール片手に七輪を囲みながら、作業の話に花が咲く。 高3の娘が同校に通う李忠男さん(48)は、旭都支部副委員長(非専従)で城北初級教育会副会長を務める。ウリハッキョを守っていこうという気持ちは誰よりも熱い。 「もっと学父母が学校に関心を持たないと。作業に関わらずとも横で見ているだけでもいいんですよ。学校は自分の家と変わりないくらい大切な場所ですからね」
その横で焼肉をほおばる宋信成さん(52、生野西支部)は、1年生の娘が同校に通う。「朝高を愛する人たちをもっと集めて、このような事を少しずつやっていきたい」と語る。 「生徒たちのバックアップをしっかりやっていきたい」と語る同校オモニ会の洪善順会長(48)。 同校オモニ会は03年6月1日に結成された。活動期間はまだ2年と浅いが、「民族教育を守っていくため、助成金獲得の要請事業などもこれから行っていきたい」とほほ笑んだ。 兪基奉校長は、「わが校では最近、連合同窓会の代表者会議や学校通信の発行など、卒業生や学父母たちとの連携を強める活動を展開している。今回の美化活動を契機に学校のための事業を活発化させ、同胞らに学校に対する関心をさらに持ってもらえるよう努めていきたい」と語った。(金明c記者) [朝鮮新報 2005.9.10] |