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「サマースクール2005」(関東、東北ブロック) 日校生ら「民族」との出会い

 「サマースクール2005」(関東、東北ブロック)が8〜10日、大地沢青少年センター(東京都町田市)で行われた。関東、東北地方から日本の中学、高校に通う130余人の生徒が参加し、料理バトル、民族文化体験コーナー、キャンプファイヤーなどの楽しいイベントを満喫しながら交流を深めた。みんなで共に過ごした3日間はさまざまな「出会い」の連続となった。

テーマは「マンナム」

「学生会との出会い」(神奈川学生会の公演)

 今年のサマースクールのテーマは「ぼくらの出会い(ウリエ マンナム)」。その内容は、ウリトンム(友だち)との出会い、ウリ民族との出会い、そして学生会との出会いだ。

 1日目には、班別ミーティングと運動会を通じてウリトンムと、チヂムバトルと東京歌舞団、北関東歌舞団特別公演を通じてウリ民族と出会った。

 2日目には、1日目に出会ったウリ民族に直接触れる民族文化体験コーナーが設けられた。参加者たちは歌舞団の指導のもと、民謡、踊り(オッケチュム)、チャンゴを習った。そのほかにもテコンドーを体験したり、チョゴリを着て写真を撮ったり、ペットボトルを使ってミニチャンゴを作ったりした。

 また、学生実行委員会による演劇や、各地方学生会の公演などを通じて、「学生会との出会い」も果たした。

 キャンプファイヤーのあとは、恒例のクホ(シュプレヒコール)タイム。思い思いの言葉が飛んだ。

来年までの「約束」

3日間トンムたちと楽しい時間を過ごした

 3日目の閉会式で初参加の金泉純さん(高2)は、「3日しかないのにどうやって友だちになればいいんだろうと思っていたけど、いろんな人と話して、短い時間に普段できないことをいっぱいして、楽しく過ごせた。来てよかった。途中で帰らなくてよかった。3日間ずっと笑って過ごせた。こんなにいろんな人がいて、いろんな考えがあるんだと知った。自分の気持ちを素直に言えて、それを真剣に聞いてくれる人がいた。いい経験ができた」と討論した。

 新潟から来た白弘樹くん(中2)は、「初めてのサマースクールだったけど、チョソンサラムの友だちができてよかった。新潟で一人でも多くのチョソンサラムの友だちを作っていけるようにがんばる」と語った。

 最後にみんなで交わした約束は、学生会活動をがんばること、ここで会ったトンムたちとずっと友だちでいること、そして来年のサマースクールでまた会うこと。

「ウリトンム」の大切さ

キャンプファイヤーはいろんな人と話すチャンス

 「もっと早くこの場に来たかった」と話すのは、初参加の鄭龍一くん(東京、高3)。「同世代のチョソンサラムに初めて会って、みんな同じ体験をしているんだと感じた。民族の文化に触れてみて、ウリマルや朝鮮の文化をちゃんと習いたいと思った。朝鮮に対する認識も、自分の母国だからもっと知りたいと思うようになった。卒業までの間は支部にも出てみたいし、進学してからは留学同に参加しようと思う」。

 成炳和くん(西東京、高1)は、「こんなに多くのチョソンサラムの友だちと出会えて、自信もついた」と言う。「この先差別があったりしても、仲間と一緒にがんばる。仲間がいるから自分もがんばれる」。

 学生実行委員の呉保南さん(西東京、高3)は、「実行委員たちは本当に仲がよくて、嫌なことでも何でも言い合える仲。私たちががんばってきたことが、ここでちゃんと表せたと思う。実はサマースクール初参加。『服が汚れるから嫌』って言いそうなトンムたちが、一生懸命にチヂムを作る姿が印象的だった」と語った。(安愛麗記者)

[朝鮮新報 2005.8.21]