06年神奈川中高55周年、横浜初級60周年 校舎改修工事に拍車 |
神奈川朝鮮初中高級学校では現在、校舎補修工事が繰り広げられている。すでに第一段階として中高級部と初級部(旧横浜初級)の屋上の防水工事を終え、校舎内外の改修工事へと準備を急いでいる。 昨秋の台風シーズン中、同校では初級部、中高級部の屋上の雨漏りがひどく、教室にバケツを置いてしのいだ。教室内に置かれた10余個のバケツの雨音がうるさく、勉強が手につかなかったと苦情を訴えた生徒もいたと言う。現在は漏水工事で修理されたものの、各教室や廊下には長年の雨漏りで天井やベランダが腐食したり、照明器具の腐食も目立つ。また、運動場にたまる雨水を流す排水管の不備などによって、付近の住民からは苦情も出ており、環境・衛生上の整備を訴える声も相次いでいる。同校をめぐるこうした声に対応するため、同校教育会理事らが県下の同胞父母、卒業生たち、商工人たちに学校の早期補修工事への協力を呼びかけている。 神奈川朝鮮中高級学校は来年創立55周年を、同校初級部の前身・横浜朝鮮初級学校は創立60周年を迎える。すでに現在の鉄筋校舎は建設されてから約40年になり、老朽化がすすむ。耐用年数を過ぎて、校舎のあちこちにガタがきている状態である。
こうした校舎の状態を心配する同校教育会は梅雨入りもあって、当面、同校屋上の防水、教室改修工事、運動場改修工事などに多額の費用がかかるとして、その募金を多くの人に呼びかけている。 同校教育会初中高級学校゙光勲会長の話によれば、初級部は漏水、天井シミ、ペンキ剥げ、照明器具とベランダの腐食、中高級部は漏水、天井シミ、ペンキ剥げ、照明器具の腐食、廊下のシートの老朽化などの修理を急ぐ必要があると語る。とくに来年に控える創立記念行事を、校舎の修理を終えて、学生たちと一緒に整備された環境の下で迎えたいと語る。 すでに今年4月総聯神奈川県本部の指導のもと、責任活動家会議を開き、そのほか県商工会をはじめ、朝青、女性同盟、青商会、学校理事会、アボジ会、オモニ会などにも説明会を開き、協力要請を行った。
今後は専従活動家、約4000人の同校卒業生、約50人の教員OB、高齢長寿会、ハナ信用組合職員、支部、分会など広く同胞社会にも募金の協力を訴えたいと語る。 ゙会長は同校教育会副会長を長く務め、県下のすべての学校の子供たちから 「ハッキョハラボジ」と親しまれ、昨年死去した故李在逵さんの例をあげながら、「李さんは県下のすべての学校の校舎や運動場、子供の遊び場を回り、校舎がいつもきちんと整備されているかを細かく目配り、心配りをされていた。トイレや排水管が詰まっていると、つねに自らが汗まみれになって修繕し、自腹を切りながら業者を雇い入れ、学校の環境整備に心を砕いた。ほかの多くの1世たちも子供らのために、身を賭して尽くしてくれた。今後、私たちもその1世たちの真心を見習って、学校を愛し守る運動を力強く展開していきたい」と語った。(朴日粉記者) 神奈川中高、横浜初級補修協力金の振込先 ハナ信用組合横浜支店・神奈川朝鮮初中高級学校教育会 管理口 代表(普) 李明和 1090147 (卒業生は期と氏名を、一般の方は地域名と氏名を明記してください) [朝鮮新報 2005.6.25] |