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3年目迎えた入学おめでとう応援隊C 正しい歴史、人権意識を

「応援隊」には若者が多く参加した(04年、神奈川初中高入学式)

 さまざまな課題は多いが、応援隊活動が新たな時代を切り開く在日コリアンの子どもたち、そして日本人など在日コリアンでない子どもたちの記憶に残る活動になることを願ってやまない。オレンジ色の旗を持って祝ってくれた日本人たちの姿が思い出になり、10年、20年後、その子どもたちが日本社会を変革しようとする時に力になることを強く願っている。

 応援隊活動の記憶は、在日コリアン学生たちの力になるだけでなく、在日コリアンと手をつないで多文化共生社会を作ろうとする日本人学生たちの力にもなるだろう。より多くの学生たちが応援隊に参加することを期待している。

 私は「川崎・富川市民交流会」事務局員として活動しており、富川から川崎を訪問された方々を朝鮮学校に案内する機会も増えてきている。そうした方々の中には、富川に住む外国人市民を支援する運動に積極的に参加している方々も少なくない。韓国社会でも外国人市民による学校が数多くできれば良いだろうし、そのためには韓国の市民による応援隊が必要になるはずである。応援隊は日朝関係という歴史的に特殊な関係の中から生まれた活動だが、そういった普遍性も内包しているのだ。私たちは応援隊活動の普遍性をより積極的に広げてゆき、正しい歴史認識と人権意識を確立し、わざわざ「応援」する必要のない世の中になるよう、今後も努力していく所存である。(小田切督剛、「入学おめでとう応援隊」発起人)

 関連ホームページ

 「入学おめでとう応援隊」http://omedetou.npgo.jp/「外国籍県民かながわ会議」http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kokusai/seisaku/seisaku.htm

(おだぎり・まさたけ):68年東京出身。93年から川崎市役所職員。(おわり)

[朝鮮新報 2005.5.23]