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05年度朝鮮大学校入学式 それぞれの夢、抱負胸に

「弁護士になって差別なくす」「Jリーガー、国家代表に」「福祉学び生かしたい」

それぞれの夢や抱負を抱き入学した新入生たち

 朝鮮大学校(東京都小平市)の2005年度入学式が10日、同校講堂で行われ、総聯中央の徐萬述議長、許宗萬責任副議長、同大の張炳泰学長、教職員、学父母、在学生らが新入生を祝った。

 入学式ではまず、朝鮮から送られてきた祝電を許責任副議長が紹介した。

 つづいて徐議長が祝辞を述べ、「何よりも在学期間中に世界観、人生観をしっかりと身につけ、民族と祖国の発展に役立つ有能な人材になれるように準備してほしい」と指摘。また、正しい歴史認識をもって民族の自尊心と栄誉を守ることの重要性について強調した。

 つづいて張学長が報告し、高級部時代に各種スポーツ競技で優秀な成績を収めた「スポーツ推薦生」をはじめ多方面で活躍した学生を受け入れたことや、2004年度から単位制を導入し、授業の課程案を全面的に改善したことなどに言及した。

学父母と記念撮影

 総聯の各機関から送られた祝電が紹介されたあと、新入生を代表し、文学歴史学部の金太鐘さんが決意表明をした。金さんは、在日朝鮮人運動の未来を担っていく青年インテリとして準備していきたいなどと抱負を述べた。

 式後、これからの学生生活への期待を胸に、新入生たちは両親、友人らと思い思いに写真撮影を行っていた。

 新入生らはそれぞれの夢と抱負を胸に、朝大の門をくぐった。

 「在日同胞に対する差別をなくしたい」と語るのは、政治経済学部法律学科に入学した康潤碩(東京朝高出身)さん。日本の大学の一次試験に合格したが、「祖国訪問が人生を変えた。祖国の人々と語り合い、同級生と議論する過程で、同胞社会に対する自分の考えを確固たるものにできた。弁護士になり在日同胞に対する差別問題の解決に取り組んでいきたい」と語った。

 体育学部に入学した金成勇(東京朝高出身)さんの父は、在日同胞初のサッカー朝鮮国家代表だ。現在は朝大サッカー部の監督を務めている。「父が監督なのでやりにくい面もあるが、体育推薦生として一生懸命サッカーに取り組みたい。将来はJリーガー、朝鮮国家代表も視野に入れている」と笑顔で話した。

 李美幸(東北朝高出身)さんは、今年度から新設された短期学部生活科学科福祉コースで学ぶ。「今回、福祉課程ができたと聞いて朝大進学を決めた。NHK学園とのダブルスクールになるが、余裕があれば福祉以外のことも学んで資格等を取得できれば。楽しみながら学園生活を送れそう」と笑みを浮かべた。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2005.4.16]