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第77回選抜高校野球大会 神戸国際大附属高の応援演奏に神戸朝高吹奏楽部が友情出演

「選手のみんなに届くよう」

 第77回選抜高校野球大会が23日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する。初日2試合目に甲府工と対戦する神戸国際大学附属高等学校。同校の応援演奏に神戸朝鮮高級学校の吹奏楽部が友情出演する。選手一人一人の応援歌とともに、朝鮮民謡のアリランも演奏される。

応援演奏の練習に励む両校生徒

神戸国際大附属高の選手を激励する神戸朝高の生徒たち

 その合同演習が18日、神戸国際大附属高側で行われた。

 神戸朝高は4年前に神戸国際大附属高が選抜に初出場した際にも合同で応援演奏を行った。近くに位置する両校だが、過去には生徒同士の仲が悪かったという。それを克服するために1980年代から教職員同士の交流会を毎年行ってきた。そこで「何気なく」話したことがきっかけで、吹奏楽部の友情出演が実現した。

 男子校でブラスバンド部員が少ない神戸国際大附属高は、甲子園出場が決まってすぐ、神戸朝高に協力を要請。神戸朝高側は快く買って出た。

 神戸朝高吹奏楽部の金龍泰さん(2年)は「要請の話を聞いたときとてもうれしかった。舞台と甲子園とでは演奏の仕方も違ってくる。(球場の)みんなに届くように演奏したい」と意気込みを見せる。

 神戸国際大附属高の生徒らも「(朝高生は)話しやすくてすぐに親しくなれた」「選手たちにとって大変励みになる」とうれしそうに語る。

 千守日教諭は「難しい情勢にもかかわらず何も気にせず声をかけてくれた。生徒たちも歓声を上げて喜んでいた。日本の生徒らとの交流、甲子園という大舞台での演奏は、生徒たちの人生において大きな経験になる」と語る。

 ※神戸国際大附属高×甲府工との試合は23日午後12時50分開始予定(雨天順延)。(李泰鎬記者)

[朝鮮新報 2005.3.22]