〈総連に対する政治弾圧−強制捜索〉 朝鮮出版会館不当封鎖 職員ら怒りの声 |
弾圧、差別、「絶対に許さない」 警視庁公安部は14日、在日本朝鮮人科学技術協会(科協)事務所を強制捜索し、朝鮮出版会館(東京都文京区)を百数十人の機動隊で封鎖した。同会館は「薬事法違反」と何ら関係のない総連の傘下団体、報道機関が事務所を置く雑居ビルだ。にもかかわらず、警察当局は職員らを追い出し、約5時間にわたって入口を封鎖し業務を中断させる違法行為を敢行した。過剰に人員を動員したうえに武装までさせ、2重、3重にバリケードを張るなど、わざと物々しい雰囲気を作り上げたことに、総連バッシングの意図が表れている。朝・日国交正常化への期待の高まりに逆行した政治的弾圧に、館内各団体の職員らは怒りの声を上げている。
朝青中央の金日龍・文化宣伝部長 日本警察当局の総連と在日朝鮮人に対する政治弾圧、民族排他を許すことはできない。統一の時代が開かれ北南関係、朝・日関係を改善しようという機運が高まっているなかで、このような事態が起きたことは、政治的意図があるとしか思えない。新しい世代の青年たちは、日本の公安当局の本質を見抜き、不当な政治弾圧に徹底的に反対しなければならない。 女性同盟中央の梁玉出副委員長 警察当局は弁護士の立会いまでも拒否した。これが民主主義を標榜する法治国家がする行為なのか。総連に対する弾圧と在日同胞に対する民族差別を絶対に許さない。6者会談共同声明が発表され、北南朝鮮が団結し統一に進んでいることを日本政府はよく思っていないようだ。何ら関係のない拉致問題まで引っ張り出してわれわれを弾圧している。山口や三重など、各地の同胞女性たちから激励の電話がきた。彼女たちも興奮しながら不当な弾圧を一致して糾弾していた。 朝鮮通信社の李貴順副部長 警察当局は自分の国を法治国家と呼びながら、海外公民であるわれわれに法を超えた暴力的な捜索を行った。われわれにも権利があるのに、絶対に許せない暴挙だ。「国家権力が暴力的に弾圧すれば総連組織を潰せる」という当局の傲慢な意図を強く感じた。拉致問題に結びつける報道や、危険な仕事をしているかのような印象を与える報道もされ、われわれが生活できないようにしているようだ。しかし、総連組織は絶対に潰されない。 [朝鮮新報 2005.10.18] |