〈トンポ2005 1年間の歩み-4-〉 多様な同胞生活サポート |
同胞社会での障害者福祉 昨年10月からの8カ月運動では、とくに重要な課題として同胞生活奉仕と福祉事業を打ち出した。 今年結成10周年を迎えた「ムジゲ会」(同胞障害者たちの父母の会)では、8月21〜23日、岐阜県岐阜市で「全国交流会」と10周年記念祝賀会を行った。 また、8月22日には在日同胞福祉連絡会の第3回総会が行われた。総会ではこれまでの活動、会報の発行や、さまざまな講演、音楽サークル「Tutti」の活動などを通じて、在日同胞の間で福祉に対する意識を高めるための活動を一貫して行ってきたことが確認された。また今後、活動を全般的に拡大させること、ネットワークを強化していくことなどが課題としてあげられた。 高齢者サポートを課題に
総聯は20全大会以降、同胞生活奉仕の中でも同胞高齢者をサポートできる体制作りを重要課題としてきた。各地では高齢化社会に対応して、デイハウスやデイサービスセンターなどの福祉施設を作るなどして、同胞たちの老後生活をサポートできるようそれぞれ努力している。 実際、支部にデイサービスセンターができたことによって、同胞たちが総聯の同胞生活奉仕に参加するようになったという成果もあがっている。 そのような経験をもとに、10月と11月に総聯中央同胞生活局の高齢同胞福祉施設開設支援セミナーが東日本、西日本でそれぞれ行われた。セミナーでは実務上の問題、その方法論、施設の運営においての問題についてレクチャーと意見交換などが行われた。 11月1日には、愛知県瀬戸市でデイサービスセンター「瀬戸マダン」が開設された。 また、8カ月運動の期間には総聯西東京・町田支部の「トトリの家」、千葉地域商工会の「ウリマダン」、総聯福岡・福岡支部の「故郷の家」など、各地で月1回から週1回、同胞高齢者が集う「ミニデイ」を開設した。総聯の各支部、本部などでは、地域の特色にあった同胞高齢者へのサポートを充実させるよう尽力している。(安愛麗記者) [朝鮮新報 2005.12.27] |